猫は世界を救う! 「猫が好き」という点が作るやさしい「接続するコミュニティ」
世の中には、「〇〇すると結婚できない」という実しやかな都市伝説のような噂が数多く存在します。
・マンション買うと結婚できない
・同棲すると結婚できない
・ひな人形をしまい忘れると結婚できない
いろいろありますが、中でも結構信憑性あるといわれているものが 「独身が猫を飼うと結婚できない」というものです。果たしてそれは本当でしょうか?また、なぜ犬ではなく猫限定なんでしょう?
実は未婚化進行とともに、犬飼育数が減り、猫飼育数が増えているという事実もあります。
未既婚のビッグファイブという性格診断からわかった猫好き・犬好きのパーソナリティ違いにその答えがありました。独身だけではなく、既婚者も、猫好きだけではなく犬好きの方も楽しめると思いますので、まずはぜひお読みください。
ところで、東洋経済オンラインにはコメント欄はなくなりましたが、ヤフーにはまだ残っています。毎度、僕の記事に対しては悪意の塊のようなコメントも寄せられますが、今回はなぜかやさしいコメントであふれています。
内容見ると主に猫好きの人が多いみたいです。最近コロナのニュースとかばかりで皆ストレス溜まっていたんですかね。もしお役に立てたなら何よりです。素敵なコメありがとうござます。
一部ご紹介します。
凄い説得力がある記事だこと、よくぞ様々な視点とデータから分析されている、また体感的にも納得の素晴らしい内容ですね。
私は子供の頃、近所の犬を毎日可愛がるのが楽しみなほど犬派でしたが、中学から猫を飼い始めので、どっちも大好きです。
家は夫婦だけの共働き家庭、定年したらどちらを飼うのか今から楽しみにしています。
飼い犬が減って飼い猫が増えているのは、単純に温暖化で夏が暑くなりすぎて犬の散歩が難しくなっているという側面もあると思いますよ。
猫は散歩させなくて良いので飼いやすい。
あと、独身男が「猫好き」になるのはモテるための手段としても良いとも思うのだけど。
動物なんて全く好きじゃなかったけど娘に頼まれて仕方なく猫飼いだしたら、かわいくて仕方がない。もう猫のいない人生なんて考えられない。
猫好きは、内気でコミュ力が弱く、加えてややメンタル耐性が低いという傾向がある
完全に自分のことだと思った。笑
私がパートナーに求める唯一の条件は猫好きであることです。
猫で愛情が満たされちゃうもんなぁ。
私は結婚してから飼ったけど、もし独身だったら、結婚するかどうかは相手が猫好きか、結婚後も猫を飼えるかによると思う。どうしても無理なら、結婚しないだろうな。
僕が書くソロの記事に対して、なぜ悪意が寄せられるかというと、ソロ社会やソロの時代なんてとんでもないと思っている既婚者がいるからです。未婚化も少子化も人口減少も許せない。その原因の権化こそ「結婚もしないでフラフラしている独身男女」という思いが、彼らにはあります(もちろん、全員ではなく一部ですが)。
そしてそう思い至る最大の動機は、「独身男女が一生独身のまま寂しく一人で孤独死しようが知ったことではない。しかし、そいつらの老後を自分の子ども達が支えるというのが我慢ならない」というものです。
当然、独身からしたら「こっちだってちゃんて働いてるし、何の控除もなく税金も社会保障費も払っている。文句言われる筋合いはない」と言いたいでしょう。
なかなかこの両者の対立の溝は埋まらないものです。
しかし、今回の記事のように、猫好きの人達が記事を読むと、ソロが増えているとか、結婚できない、とかの問題はすっ飛んで、愛情うふれる猫との暮らしのコメントだらけになるわけです。
僕の提唱する「接続するコミュニティ」とは、まさにそういう世界で、互いに名前もしらなくていいし、仕事内容も学歴も年齢すらしらなくていい、当然配偶関係もしらなくていい同士が、「猫好き」だという部分だけで、初対面でも和気あいあいとつながることは可能なんではないかと思うわけです。
未婚の一人暮らしであろうと、高齢の夫婦暮らしたであろうと、小さな子どものいる家族暮らしであろうと、「猫が好き」または「猫を飼っている」という一点だけで、その刹那つながりあえる。
もしかしたら、そのつながりは二度と会うことのない一期一会のものかもしれませんが、そうだとしても、いつものヤフコメ蘭で見られるような「未婚ys既婚」みたいな分断対立構造にはならないと思います。
人間が攻撃的になるのは、ものすごく単純に言えば、「得体が知れない」からです。逆に言えば、よく知っている相手を問答無用で攻撃したりはなかなかできないものです。
未婚と既婚が攻撃しあうのもまさに知らないからで、「猫が好き」であるという共通点があるだけで、もう知らない仲ではなくなります。
今後、コミュニティは、本来持っていた固く強固な城郭性を失い、どんどん流動的・刹那的なものになっていくでしょう。ただ、そうした時に今回の「猫好き」というな嗜好が点となって、人と人をつなげる役割を果たしていきます。事実、ネットの中でもリアルに会ったことのない者同士が自分の飼い猫の写真を通じてつながりを持ったりしています。
猫を飼ったら結婚できない?上等です。
猫がいることで、もしかしたら、結婚するという以上の人とのつながりを「接続くするコミュニティ」から得ることができるかもしれません。それは、通常であれば出会うこともなかった、年代の違う既婚者との出会いにもなりえます。
対立ではなく、つながりへ。
「猫を飼ったら結婚できない」なんてこともなくなるかもしれない。「猫好き」の接続するコミュニティによって、副次的に「猫好き」同士のマッチングだってあり得ます。しかし、それは目的ではない。マッチングされなかろうが、結婚に結びつかなかろうが、猫によって間違いなく仕合わせを実現するでしょう。
「猫好き」は、世界を救うかも。
罵詈雑言であふれていたヤフコメを、やさしく平和な世界に塗り替えた猫の力は、本当に世界を救うかもしれない。