今冬、ギリギリの電力供給だったことをあなたは知らない(かもしれないですが)。
こんなに暑くなるとすっかり忘れられてしまうのですが、今年1月末から2月にかけての東京電力管内は、実は電力供給ギリギリでした。理由はいくつかあり、①厳冬による暖房需要の急増、②複数の火力発電所のトラブル、③太陽光パネルの上に雪が積もり、数日間全く発電できなかった、あたりに整理できます。
他電力会社からの融通でなんとかしのぐことができましたが、どうしてそこまでの事態になってしまったのかという反省や、どうやって乗り切ったのかという評価をちゃんとしておかないといけません。
電力は大量に貯められないので、「滅多にない厳冬・猛暑」にも対応できる発電設備を確保しておく、あわせて、他電力会社から融通してもらえる連系線の確保、お客さまに電気の利用を停止してもらえる契約を確保しておく、といったように、安定供給策を確保しておかなければなりません。
最後の「お客様に電気の利用を停止してもらえる契約」は、震災以降かなり話題になりましたが、今回エナジープールジャパンさんでは顧客に「2週間で12回発動(特に5日連続)」したそうで、さすがにそれは需要家の許容範囲を超えていたとコメントしておられます。
「エネルギーはあって当たり前。意識したことないわー」という方にこそ、ぜひご一読いただければ幸いです。
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