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リカレントかリスキリングか。学び続けることの大切さとは。

出そう出そう、と準備していたのですがすっかり月末に。今、とある機会をいただき再び勉強する日々を送っています。(詳細はまた今度ぜひお伝えできれば。)

こんなにちゃんと時間と気力を使って勉強するのは本当に久しぶりで2013年以来。当時、Duke大学とGoogleが連携して作ったGoogle Business Academyというものを受講させてもらう機会があり、1年間かけてのコースでファイナンスやマネジメントについて学びました。大量の英語の事前課題とディスカッションに当時ついていくのがやっとで辛い日々だった・・・という記憶が強くありますが(笑)、あの時学んだことは今でも活きており学びの機会をもらったことは今でも感謝しかありません。

学ぶことは大切と当時実感したはずですが、日々の仕事の忙しさであっという間に時は過ぎてしまうのが現実。at Will Workのカンファレンスで、初回からご登壇いただいた世耕弘成議員にもリカレント教育のお話を何度もいただき、その度に「また学ぶ機会を作らなければ」と思っていても日々の仕事に忙殺されて『いつか・・・!』と。そんな中、働き方改革の取り組みの流れで9月に塩野義製薬が発表した取り組みについて注目をしています。

これは以前週休3日について調べていたときに見つけた記事。週休3日と併せて副業を解禁する企業はありますが、リスキリングについても言及したのを見たのは塩野義製薬が初めてでした。

塩野義製薬は2022年度から、希望する社員が週休3日を選べる制度を始める。研究部門や工場勤務を含め、全社員の7割にあたる約4000人が対象となる。大学院でのリスキリング(学び直し)などを想定し、同時に副業も解禁する。知見の吸収や外部の人脈づくりに使える時間をつくり、組織全体のイノベーション力を高める。

ちなみにここでの”学び”はリスキリングです。「リカレント」は大学に入り直したりして、働くこと学ぶことを行ったり来たりすることを指していることに対し、「リスキリング」とは仕事で価値を生み出し続けるために新たに必要なスキルや知識を身に付けていくことを意味しています。特に「リスキリング」は企業側が企業競争力を高めていくために社員へ研修の機会などを作り、人材を育てていく取り組みが進んでいます。

リクルートワークス研究所の記事によると、先駆者のAT&Tは2013年に「ワークフォース2020」を発表し、2020年までに10億ドルを投下して10万人の従業員のリスキリングを行うことを目指し取り組みを進めているそうです。他にもAmazonやMicrosoft、ウォルマートなどでも様々な取り組みが行われています。

では日本企業はどうでしょうか。昨年10月は住友商事、三菱商事、丸紅に関する記事が、今年1月に出た記事ではSOMPOホールディングスや日立製作所の、そして10月にはダイキンのリスキリングの取り組みについて取り上げられていました。ちなみに9月にはこんな記事も。

特にDX推進を進めていく中で、新しいスキルを身につけるために学ぶのは避けて通れない道。全員が明日からAIのスペシャリストになる、というのは難しいですがAIについての知識を身につけていれば、実際の業務でも様々な職種を横断しての”共通言語”が生まれ、プロジェクトを推進しやすくなります。

リスキリングの企業での取り組みはまだ多くはないものの、企業側の対応もこれから益々増えていきそうです。

企業の取り組みだけではなく、オンラインで学べるサービスも増えてきました。個人でも”学びたい”と思ったときに気軽に学べる仕組みも多くあり、新しいことだけではなく、日々の仕事に活かせるスキルの向上にも役立ちます。私もUdemyを使って、AdobeのIllustratorやPhotoshop、InDesignなどしばらく使っていなかったソフトを使いこなすためのスキルアップデートなどをした経験があります。今まではスクールに通わなければいけなかったのが、オンラインで自分のペースで学べるのは有難い仕組みです。

日々のスキル向上から、新しい技術の知識を身につけたり、もっと根本のスキルを学び直したり・・・様々な方法が取れるようになったからこそ、「学ぶ」とは何か、何を学ぶといいのかを個々人が考える必要があります。

塩野義製薬の週休3日の話がありましたが、元々週休1日だった日本を週休2日に変えたきっかけは、松下幸之助。「1日休養、1日教養」という指針を出し、週休2日にしたと言われています。リカレントか、リスキリングかに囚われずまずは自分にとっての学びについて、考えてみませんか?

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