外国人社員と働くということ

シンガポールで生活をしていると様々な人種、文化的背景を持った人達と一緒に働くこととなります。また、日本でも外資系企業で働く場合、同じように外国人社員と共に働くことになります。筆者も両方を経験したことがあります。

外国人社員と一緒に働くと、これまでの常識と考えていたことからすると驚かされることも起こります。宗教上の理由から終業時刻中にお祈りをするスタッフがいる場合もあります。また、ランチなどに選ぶお店など食事にも配慮しなければならない場合もあります。

〇あなたが外国人社員に期待することはなんですか。企業が外国人社員を採用するメリットはなんでしょうか?

ダイバーシティを学ぶことができ、様々な意見を取り入れることにより、商品開発やグローバルなマーケティングなどにも役に立つと考えます。マーケットを広げることができ、チャンスが広がります。例えば、日本ではハラール対応の飲食店は少ないですが、それがチャンスになる可能性もあるなどです。

〇外国人社員に活躍にしてもらうには、どのような制度が必要で、どのような配慮が求められると思いますか?

コロナなどの経済危機の際に外国人労働者や派遣社員などが大きなダメージを受けることが予想されています。外国人労働者が多いシンガポールでも2020年には2019年と比べると15%程度の外国人労働者が減ったことが分かります。政府サイトより。他国から人を招いたり、帯同家族を招くことは責任が伴いますので簡単にリストラをするなどの行為は避ける仕組みを考える必要もあるでしょう。

また、ガラスの天井などを作らずに、国籍や人種に関わらず昇進できるようにすることが重要です。

それぞれの国の休日などに配慮をすることも重要でしょう。日本語等を押し付けず、日本人が英語を学ぶなどの歩み寄りも必要です。日本的な精神論、空気を読む等は通用しないのでマニュアルやルールなどを明文化させる必要もあるでしょう。

〇これからどのような分野で外国人社員が活躍すると思いますか?

世界的に常に人材不足もITや常に人材不足で国内だけでは確保することが難しい介護などは人材確保が必須になりそうです。

また、金融分野でも外国人労働者を呼び込むチャンスがあるでしょう。日本のマーケットに魅力を感じている外資系ファンドは多いと感じます。また、日本の金融サービスは外国から学ぶべきところが多いでしょう。

今後、日本には人口減少の未来が待ち受けており、外国人労働者を呼び寄せないと経済成長は難しいでしょう。そんな中、企業が外国人労働者を取り込むことは成長と活力を促せると考えます。

#日経COMEMO #外国人社員に何を期待しますか

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花輪陽子(FP@シンガポール、経営者、著者)
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