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ソロ女の解析【前編】昭和ソロ女と男前ソロ女

女性の生涯未婚率も2035年には20%になると推計されています。5人に1人の女性が生涯未婚で終わる時代が来るのです。「結婚できない」のではなく「結婚しない」「結婚する必要性を感じない」未婚女性も増加中です。

今回は、ソロ女についてのクラスター分析の結果を前編後編に分けてご紹介します。

※一都三県のソロ女520人、設問数は300問以上の回答を多変量解析因子分析の上4つのクラスターに分類しています。

「9割が結婚したがっている」とよくニュースで報道されますが、あれは大嘘で、18-34歳女性の5割は結婚に対して後ろ向きです(**過去記事参照ください)。これは全国平均なので首都圏に限るとその割合はもっと増えます。

ソロ男と同様に、彼女たちの価値観を因子分析して4つのクラスターに分類しました。今回も前編・後編にわけてご紹介します。まず前編は「昭和ソロ女」と「男前ソロ女」です。

© 荒川和久 無断転載禁止

①昭和ソロ女

・ソロ女の中でもっとも「いわゆる女性的な価値観」を持つタイプ。しかし、その女性観とは、昭和の男たちが求めるそれである。

・「女は家庭に入るべし」という「古い日本的な結婚観」を持っており、ある意味考え方の起点がおじさんっぽい。そのせいか、会社のおじさんたちのウケはよいが、一方若い層にはモテない。

・ポジティブ思考で、社交的で愛想も良く、いつも笑顔でいる反面、よく泣く。人に対して愚痴もこぼす。

・恋愛に関して、基本的には受身体質だが、恋愛上手を自認し、男を落とす(この表現自体が古臭い)テクニックを使う。

・結婚と恋愛は一緒だと考えている。愛情を重視し、付き合うと尽くしすぎる傾向があるため「恋愛依存」や「重い女」になりがち。

・協調性もあり、集団の中での自分の役割を果たすことを心がけている。

・正社員率がもっとも高く、仕事自体はそつなくこなすが、本音としては、なるべく仕事をしないで暮らしていきたい。

・バーゲンに目が無く、流行にも興味を持っている。

・公園などで他人の犬に「かわいい~」と寄っていきたがる。が、なぜか吠えられることも多い。

・一人旅を結構し、傷心旅行もする。

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②男前ソロ女

・専門職系の仕事が多く、年収も貯金も一番多い。

・異性に興味がないわけではないが、結婚に関しては後ろ向きで、あまり結婚意欲がない。

・単独で仕事をすることを好み、結果を重視するが、仕事や報酬のためにプライベートを犠牲にはしない。

・社会的地位には無関心で、休みを充実させたいと考えている。

・流行には全く無頓着で、ファッションにも金をかけない。女性としてあり得ない、と思われそうな格好も平気。

・部屋はきれいに片付いており、ゴチャゴチャ物を置かない。

・頑固で自己主張が強いが、確固たる自分自身の軸がありブレない。考え方がさっぱりしている。

・女友達の中では姉御肌で、みんなの相談に乗ったりする。

・人の話をよく聞き、論理的に考えることができ、問題点を指摘したり解決したがる。ただ、共感力はない。

・裏表のない性格。空気を読んだり、人の気持ちを察することは苦手。人 から嫌われても気にしない。

・ひとつのブランドを使い続け、消費行動がソロ男とほぼ変わらない。

・物欲はほとんどない。買い物時間は短く、人の買い物につきあわされるのは苦痛。

・一人で生きて行く覚悟はもっとも高い。

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後編に続きます↓

「9割が結婚したがっている」という報道の嘘について↓

https://comemo.io/entries/6144

ソロ男の特徴はこちらから↓


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荒川和久/独身研究家・コラムニスト
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。