中国では、キーオピニオンリーダーが販売を加速させる
中国最大のライブストリーミングアプリ「YY(歓衆時代)」運営、世界展開を視野に転換社債発行で10億米ドルを調達
中国で爆発的に流行したライブストリーミングアプリのYYが、さらに10億米ドルの資金を調達し、さらなる攻勢をかけています。
China Digital Marketing Trends: The Rising Power of Micro-influencers(英語)
ライブストリーミングの拡大にあわせ、ライブコマース市場が急成長し、インフルエンサーである「キーオピニオンリーダー(KOL)」を活用した「KOLマーケティング」が、デジタルマーケティングにおいて大きな役割を担うようになってきています。
そして、KOLの購買行動への影響も見逃せない規模で大きくなっています。中国には1万人以上のフォロワーのいるKOLが100万人以上。
将来の夢がKOLだという若年層が増えており、これは日本の小学生が将来ユーチューバーになりたいというのと似ています。
中国のインフルエンサー(KOL)のまとめ
そもそも、中国人の購買行動は「口コミを重視する」「爆買い」という2つの特徴があると言われています。商品そのものを気に入るというよりも、口コミやインターネット上での議論などを見て購入を決める傾向があり、口コミの良い商品を大量に購入します。
そして、身近なインフルエンサーであるKOLの見解やおすすめが、口コミと同様で大きな影響力を持ちます。中国市場におけるインフルエンサーに関して日本と異なるのは、芸能人が機能しづらいことです。芸能人の行動やコメントは、自分にとって身近な口コミとしては捉えられず、普通の宣伝とみなされる傾向にあるからです。
急成長する「日中越境EC」、KOL活用のポテンシャル
そこで、日本から中国に越境してECにて販売を強化し行く際に、KOLの活用が検討されるようになってきています。
株式会社長寿乃里の「然(しかり)よかせっけん」、中国トップインフルエンサーのLive配信にて紹介され、10,000個を秒速完売!!
実際に、日本のスキンケアメーカーが、2019年7月17日に中国で著名なKOLに自社せっけんを紹介してもらうことで、秒速(正確に何秒かは不明)で1万個を売り切り、さらに5000個の予約販売ができたとのことでした。
中国市場は日本とは規模や常識が異なりますので購買行動の特徴を理解する必要があります。特に日本製品をデジタル上で販売していく場合にKOLの活用は、避けては通れなくなってきています。