見出し画像

やりがい、楽しさ、喜びの先に見えてくる自分のパーパス

変化が激しく不確定なこの時代において、自分たち、自社の存在意義を見直す動きが出ています。「パーパス経営」という言葉を良く目にするようになっている人も多いのではないでしょうか。

では、そもそも「パーパス」とは何なんでしょうか。

パーパスとは?

パーパスを単純に日本語訳すると「目的」や「意志」を意味しますが、パーパス経営などの文脈においては下記のように定義されています。

パーパスとは単なる存在理由(Reason)や活動の動機(Motive)ではなく、何らかの価値や意味を生み出すための個人や組織の意思であると言っていいでしょう。
 カリフォルニア大学バークレー校グレーター・グッド・サイエンス・センターは、パーパスについてさらに、「パーパスとは幸せと同様、最終目的ではありません。パーパスとは旅であり行動です。パーパスは年齢に関係なく、自分がなりたい自分になろうという強い意志です」(同上)と説明しています。
ツギノジダイ

つまり、なぜ社会に存在するのかを考え、社会に対し何らかの価値や意義を生み出すための意思が「パーパス」なのです。それが個人のパーパスの場合もあれば、企業などの組織のパーパスの場合もあるわけです。

パーパスとミッション、ビジョンの違いは?

自分、組織の存在意義を生み出すための意思であるパーパスと、ミッション、ビジョンは類似した概念だと感じます。それでは、パーパスとミッション、ビジョンの違いは何なのでしょうか。

米ボストン・コンサルティング・グループでは、パーパスを「WHY(なぜ社会に存在するか)」と位置づけ、「WHERE」(どこを目指すか)を示すビジョン、「WHAT」(何を行うべきか)を示すミッション、「HOW」(どのように実現するか)を示すバリュー・カルチャーなどと分けて定義する。
日本経済新聞 きょうのことば (2021年11月29日)

こちらの記事では
パーパス : WHY (社会への存在意義)
ビジョン:WHERE (目指している方向)
ミッション:WHAT (行うこと)
と定義しています。

「パーパス」は自分、組織が何のために存在しているのかというWHYに対する回答と言えます。
一方「ミッション」はパーパスを達成するための戦略、具体的な行動を示します。
そして、「ビジョン」はパーパスを実践していく上で、自分、組織が目指すところ、理想の姿を示すと考えられます。

「パーパス」をベースに「ミッション」(戦略・行動)が考えられ、その結果として「ビジョン」(目指す方向) が示されるという流れだと言えます。(参照 : HRプロ)

組織におけるパーパス

最近、良く見聞きするパーパスは企業、組織におけるパーパスという文脈で語られていることが多くなっています。

日本経済新聞 きょうのことば (2021年11月29日)

不確実な時代においては、パーパスを策定することで、組織において一体感を生み出すことが出来、社会からの共感を得やすいことから、企業においても広がりを見せていると考えられます。また、パーパスが組織内でしっかり共有されている企業の方が、そうでない企業よりも成長性や収益性が高いとする調査・研究も増えてきていると言われているとのことです。(参照 : 日本経済新聞 きょうのことば  2021年11月29日)

個人におけるパーパス

企業において、パーパスが組織力の強化だけでなく、ビジネスの成長の原動力になることから、策定が進むことは理解できましたが、個人においてのパーパスはどうでしょうか。個人にとってのパーパスはなぜ、何のために必要なのかを考えたいと思います。

ハーバード・ビジネス・レビューに、個人のパーパスが必要な理由として、下記のような考えが述べられています。

先行き不透明な時代、従来のようにキャリアを計画し、キャリアアップを図ることは難しくなりました。本当は何をしたいのか、どのように働くべきかなど、価値観や思い入れや感情を織り込んだ考え方、すなわち「パーパス」が必要となってきています。
ハーバード・ビジネス・レビューEIシリーズ "働くことのパーパス"

この不確定、不透明な時代において、分かりやすいキャリアパスは見えづらくなりました。そんな時だからこそ自分が何のために存在しているかの意義をしっかりと考えることで、キャリアにおいても人生においても道標となる方向性の解像度を高める必要があるのではないかと思います。

自分のパーパス

では、私自身のパーパスは何であるかを考えたいと思います。考え始めてみて自分のパーパスを考えるのは思いの外、難しいと感じました。考えること自体に意識が高い感じがするからかも知れません。

自分が何のために存在しているか

をとりあえず考えてみることにしました。これはとても大きく、テーマです。
自分が社会にどのような影響を与えることが出来るのかなどと考えると、非常に難しいのですが、どういうことにやりがい、楽しさ、喜びを感じるのかを考えることで自分のパーパスが見えてくるのではないでしょうか。

その視点で考えてみた結果、私個人がやりがい、喜びを感じるのは人、コミュニティと接し、お互いに何かしらの影響を与え合っていることを感じる時だと気づきました。そしてそのようなお互いが影響を与え合う場、瞬間が世の中にもっと増えていけば良いと考えています。

その観点から、「人が人と、そしてコミュニティとつながっていく機会を増やしていく」ことが私個人のパーパスだということにたどり着きました。

と、ここまで考えを深めてみることで、個人パーパスの達成は簡単なことではないし、大きなチャレンジであると改めて気づきました。このパーパスを達成するためのミッション、ビジョンの解像度を高めていこうと思います。

そして、私個人のパーパスは、仕事とのつながりがあることにも分かりました。Peatixは「出会いと体験を広げる」という思いでイベント・コミュニティのプラットフォームを提供しています。自分自身のパーパスが、提供しているサービスとしっかりと連動していたのです。

パーパスを考えてみることで、人生の方向性がはっきりしていく感じがします。まだパーパスを考えたことがない方は、一度ご自身のパーパスを考えてみてはいかがでしょうか?



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?