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当事者意識を広げてキャリアを考える

こんにちは。
リデザインワークとスキルキャンバス代表の林です。

年の瀬に、自分自身を振り返ってみて、当事者意識を広げることが大事だと思った話を書かせていただきます。

僕は、最初のキャリアをリクルートで、住宅領域の営業でスタートしました。入社当初の僕の頭の中は、
売上を上げたい!
みんなに認めてもらいたい!
自分が成長したい!
でいっぱいでした。

振り返ってみると、自分自身への当事者意識でいっぱいの状態でした。

営業として、お客様にペコペコして、ご発注お願いします!というようなスタンスで営業していました。

ところが(というか今振り返るとアタリマエなのですが)、まったく売上が上がらず、営業目標達成率が50%前後という一年目を過ごすことになりました。

当時の営業部長から、「お前は売るな。」「お客様が何に困っているかだけをとにかく伺って、何がお客様の課題なのかを真剣に考えろ。」
と言われました。

売上を上げることが頭の中でいっぱいだった僕は、どうしたらよいかわからないまま、一旦売ることをやめて、お客様が何に困っているのかを集めるようにしました。

マンションの広告営業(SUUMO)をしていたのですが、
「1階の住戸が売れない」
「7000万円以上の住戸が売れない」
など具体的なマンション販売の課題も多数伺えました。

また、若手の人たちから、
「MVPを取りたいけど、ベテランが優先され、若手は接客の数が足りない」
というような声、
取締役の方からは、「営業力の底上げをしたい」という声まで伺えて、

え?そんなに困っていることがたくさんあるのか。課題がたくさんあるのか。と恥ずかしながら、初めて気が付くことが出来ました。

そこから、
マンションの販売においては、どの住戸をどのエリアからどのような人に来てもらえば幸せなのか?という広告のターゲット設計から広告内容の見直しをしたり、

若手の営業マンを対象にした、MVP制度を提案して、新設いただいたり、
取締役の方と一緒に、営業力向上委員会を立ち上げたりと、本当にお客様のためを考えて、自分の売上は考えずにご提案をし続けていきました。

すると、頭の中は、お客様のことでいっぱいでした。もっとお客様に儲かってほしい、もっとよい組織を作ってほしい。とお客様への当事者意識に燃えていました。

結果として、売上を上げたい!と思っていた時には、全く売れなかったのですが、売るのをやめて、お客様の課題を聴くようにしたら、売上はハイ達成し、年間のMVPにも選出いただきました。

その後、様々なクライアント様とご一緒させていただく中で、各社共通で課題があることにだんだんと気づいていきます

例えば、どの会社も、購入層の価値観が変わっていく中で、どのようなマンションを今後創るべきか?という課題に向き合っていらっしゃいました。

そこで、(当時)これからの住宅購入の中心を占めるポスト団塊Jrのメンバーを集め、これからの暮らしと住まいを考え、どのような暮らしがしたいのか、どんな住まいが理想なのかを考えるLabの立ち上げなども行いました。

もはや、自分の売上や、目の前のお客様の課題解決に留まらず、業界としての共通課題に当事者意識が発展していったことをよく覚えています。

そして、そのような活動を続けていくと、住宅のストックが積み上がり、大量の空き家が発生するという社会課題を解決したいと考え始めていきます。

また、同時に、これからの世の中の働き方が多様になっていく中で、二地域間居住やマルチハビテーションという働き方・暮らし方も、もっと一般に普及していくべきではないか?
それらを組み合わせることで、多様なライフスタイルの実現と空き家問題の解決にもう一段踏み込めるのではないかと考えを深めていきました。

自然と、社会全体の課題に当事者意識がアップデートされていきました。

結果として、自分自身も二地域間居住してみたり、リクルートグループ全体の働き方をアップデートするプロジェクトの立ち上げなど、現在のキャリアに繋がっていく活動に発展していきました。

そして、いまではその延長で、自分の人生テーマが固まりました。
自分らしく、柔軟に人生デザインを描ける社会の実現」
を目指し、
「人生デザインを固定的にしている「働く」を再設計する」
というミッションを掲げ、
大手企業のコンサルティングと、スキルベース社会へのアップデートを目指すサービス/プロダクト開発に、日々邁進しています。

日々当事者意識をもって仕事に取り組まれていると思いますが、どのような対象や、どのような課題/テーマに当事者意識を持つのかで、時間の使い方や取り組む仕事の中身も大きく変わると感じています.。

ふと一息ついて、当事者意識を何に向けていくのか?ということを考えてみても良いのではないでしょうか?

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林 宏昌(リデザインワーク・スキルキャンバス代表)
経営戦略、人事戦略、働き方について、自身の経験を通じて得た気づきや学びを書いていきます。フォローしてもらえると喜びます! リクルートにて営業→経営企画室長→広報ブランド推進室長→働き方変革推進室長→リデザインワークを創業+ベーシック取締役COO+情報イノベーション大学客員教授