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ブロックしないで嫌い、不快といった感情と向き合うこと

最近は「嫌い」「不快」という感情と向き合うことを意識するようにしています。

SNSの世界は、少しでも、嫌い、不快だと感じたらブロックして距離を置けば良い…
この動きはさらに強くなっています。

好きと向き合うだけで良い学習はできるのか?

このSNSの都合良い情報をフィルタリングするのが本当に良いのだろうか?
と感じることが増えてきました。

この人が言っているから正しい…の危険

一見効率的なSNSにおける情報インプット。

フォローしている人の言っていることを都合よく捉えるだけで思考停止してしまう、視野が狭くなってしまうデメリットもあると感じています。

フィルターバブルは社会の問題として議論されるようになっています。

接する情報が絞られる「フィルターバブル」や、自分に近い意見ばかりに接する「エコーチェンバー」などへの懸念が顕在化していることに触れ、情報モラルやメディアリテラシーの育成強化についてどう考えるか中教審に議論を促した。

日本経済新聞 情報活用能力の育成加速 中教審、生成AI対応も議論へ

では、どうすれば良いか?

嫌いなことを分析して書き出す癖をつける

ブランディングのプロジェクトで、反面教師ワークというものを使っています。

個人の思考トレーニングとしても使っています。

好きとか、良いと捉えている価値観だけではなく、
嫌い、不快と捉えていることや経験を書き出すことで
「自分たちが大切にしたいこと」をフラッとに抽出していきます。

例えば、1ヶ月に1回に好き、嫌いを書き出す

このワークを実施すると、何となく好き、嫌いと言っている基準が明確になります。
とくに、嫌いで避けていた理由を言語化して、関係者で共有することが新しい発見につながることが多いです。

反面教師や失敗を分析する力を鍛えること

色々な組織と接していて、学習力が高い個人、組織は、失敗や反面教師(自分にとって嫌な対象)を分析する力が高いと感じています。

戦時中の日本軍はそこが弱かったよね、と分析されたのが経営学者の野中先生による「失敗の本質」です。

失敗の本質で指摘されている7つの要素

失敗や、嫌いな対象を感情でとらえず、客観的に分析し直す思考は、組織を強くすると思うのです。

嫌いから自分自身を捉え直そう

好き、嫌いは、脳の反応なので、実は意識的に切り替えることができると言われています。

人の好き嫌いは、脳に刻まれます。しかし、嫌、と思っていても脳を快の状態にしてしまえば簡単に好きになる、ということが起こり得るわけ

NIKKEI STYLE(健康・医療) 苦手な相手の攻略法 「嫌い」を「好き」に変えるワザ
脳科学者に聞く「脳」の活性化術

嫌いなものを、嫌いと遠ざけてイライラするより、
触れて、少し分析して、学びに変えてしまうことで人生は豊かになると思いますし、ビジネスにも活きるはずです。

年末年始は、
・1年を振り返って、嫌いと感じた対象を書き出して分析してみる
・嫌いだと感じている著者の本、コンテンツにあえて触れてみる
ことで、違う角度から自分自身を捉え直すことができるのではないでしょうか。

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