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人が集まることで聞こえる「雑談」の大切さ

先日、久しぶりに会場で開催するイベントをやりました。リアルな会場での空気、緊張感・・本当に久しぶりで準備日からいろんな人が少しそわそわしていました。

3月くらいから急速にオンラインのイベントが増えて、打ち合わせも含めて当たり前になってきて、それはそれで慣れてきたのですが会場を準備しながら微調整をしていったり、スタッフの方々の会話が聞こえてきたりするのはオフラインだからこそ。あちこちで聞こえてくる雑談が、会場の空気を作り出していて、スタッフの関係性やチームの動きなどが見えてくる・・・と言うのを見ていてオフィスと同じだなと改めて思いました。

イベントだけではなく働き方もどんどんオンラインに移行しています。5月の時点での調査で、東京圏では41.1%でした。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言解除後にパーソル総合研究所が実施した調査(5月29日~6月2日)では、5月のテレワーク実施率は全国平均で25.7%、東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)では41.1%という結果が出ました。エリアなどによって違いはあるものの、テレワークという働き方がかつてないほど身近なものになっています。

緊急事態宣言解除後の調査が上記だったのですが、そのあとはどうなったのかなと思っていたらどうやら減少している模様です。

日本生産性本部が7月実施した調査では、テレワークの実施率が20%と5月時点の32%から減少し、緊急事態宣言の解除後にオフィス回帰の傾向が見られた。

私の周りでは、特に外資は年内はオフィスへの通勤は基本なし、と言うところが多く先週実施したイベントでもご登壇者は会場へ、視聴はオンラインでと言うスタイルだったのですが会社の規定で登壇できない、と言う方もいらっしゃいました。世界のオフィスの変化についても様々なレポートが出てくるようになりました。

年内いっぱいはまだ手探りが続くのかな、と言うのが正直な感想です。年内はオフィスをクローズする企業、徐々にオフィスに人を戻すことを決めた企業、ハイブリッドで週1の出社をルールかする企業、など取り組みも様々。感染拡大の状況もまだこれから変化していくはずです。その変化と向き合いながら各社のオフィスのあり方や、その中での企業文化の醸成などが続いていくのではないでしょうか。

コストや必要面積を考えてオフィスを縮小・解約する企業がある一方で、働く社員一人ひとりの面積を増やして安全性を高めるために拡張する企業も、多くはないもののあるそうです。

今回のコロナ禍でオフィスの在り方を考えない人はいないでしょう。通勤やオフィス、街での感染の不安解消はもちろん、生産性についても多くの議論がされてきました。

Plug and Play Japanでは必要に応じてオフィスへの出勤を許可しています。私はオフィス半分、自宅半分と言うスタイルにしていますが、メンバーのスタイルも様々です。そしてオフィスにいる時に感じるオフィスの良さの一つが「雑談が聞こえる」と言うことです。コミュニケーションがしづらい、と言う記事をよく見かけますし、実際それもあるのですが私が一番感じているのはこの「雑談が聞こえる」かどうか、と言うこと。

誰かと誰かが話している、その話すトーンや表情が見えることで関係性が垣間見える。文字やディスプレイ越しにはちょっとわからないあの空気感は、やはりまだオンラインでは完全に再現できていないな、と感じるのがその瞬間です。

もちろん、同じことを再現する必要はない、新しいコミュニケーションスタイルの確立が必要なのでは、と言う意見も一理あると思います。古いスタイルに慣れすぎているのかもしれません。それでも、イベントの時にも感じたあの”ざわざわした感じ”は私にはまだまだ必要なのだなとここ最近改めて感じています。

そのためにはオフィスと言う器は必要だなとますます感じているのですが、オフィス自体がどうあるべきか、全員が出社する訳ではない世界でその存在をどう置くのか、またオフラインとオンラインをどう融合していくのか、まだまだ考えることは沢山あります。そのために、小さく早く試していく、というのを私たちは続けていく必要があるのだと思っています。

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