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”文化”を意識した経営を、個人の人生で取り入れてみたい。


「もっと、”文化”を意識した経営をしてほしい。」

私は、今年11月開催された世界経営者会議。多くの起業家がスーツに身を包む中でひとり、目を引くファッションで現れたファッションデザイナーのコシノ ジュンコ。

彼女が、言葉がずっと記憶に残っている。

『服をデザインするのではなく。その洋服を着て何をしたいのか?どこに行きたいのか?次があることに想いを馳せる。それをデザインすることが大切。』
『もっと文化を意識した経営を』


コロナによる景気低迷が続く中、様々なサイズの音楽会やコンサート、展覧会の、中止が相次いでいる。

2020年春頃から、余暇や余興は「不要不急」に分類され、他の業種と比較しても事業の遂行が難しい状況にあった。その結果、多くの才能あるアーティストや、タレントの仕事が厳しい状況になっている。


現在、毎日の報道でコロナの感染者数が発表されている。これらは大切な情報だ。私も、必要最低限の外出しかしないし、友人との会食も全てオンライン飲み会に切り替わっている。


しかし、自分や周りの大切な人を守るために、「外出」自粛だけでなく、「楽しむこと」も自粛する人が周りに多くなっていることには、切なさを感じている。

一度きりの人生で、ただ健康に長生きすることだけを考えていくのはもったいない。2021年様々なニューノーマルが常態化していく。変化することは体力を使うことでもあるが、このタイミングで、改めて自身の人生にどんな「ノーマル」を取り入れたいか前向きに考える人が増えたらいいなと思う。

昔からやりたかった音楽をやる。自分の物語を書く、お花やお茶をやってみるなど。文化芸能に費やす時間はないと生きられないわけではない。でも人生の豊かさや、人とのつながりを作ってくれるかけがいのないものだなと思う。

文化を意識した人生を


今はなき私の義祖母は、詩を読む趣味を持っていた。仲間とともに集まり、季節や自分の過去を振り返り歌を読む。その詩を最後には自費出版していた。私もその一冊を頂いたし、今でもその本を手にとって読むこともある。

義祖母の見ていた景色や、好きだった言葉などをその本を通じて未だに知ることができる。そして彼女と会話しているような感覚をもらえる。

高齢期には「健康への不安」「経済的な不安」「孤独への不安」の3つの“K”から始まる不安があるとされるが、80代の義祖母は、趣味を持つことで、詩が好きな友達とも出会えていたし、当時20代の私達と楽しく会話が出来ていた。

私は彼女の生き様をそばで見ながら「趣味の世界」が、個の人生をどれだけ豊かにしてくれるのかを学んだ。

趣味を楽しんでいる人の数を目標数値に

高階秀爾氏の『芸術のパトロンたち 』(岩波新書)1997という書籍によれば、江戸時代、芸術によって『政治的安定を図る』という目的をもって江戸幕府は、芸術家を支援していたという。

江戸時代、芸術は「人々の心の安定につながっていた。」

そんな歴史があることからも、自身の人生に彩りや精神的安定を図るため、個人が文化を意識した人生設計をしていく。ニューノーマルの始まりとなるこの一年に、そんな流れが生まれたらいいなと思う。

オリンピック後のレガシーは、想定していたとおりにはならないかもしれない。しかし、コロナ禍を経て日本が世界で最も「個人が趣味を楽しんでいる国」になっていく未来はとてもワクワクする。

そんな変化がみんなで創ることができれば、いつか世界から評価される取り組みになるかもしれない。ユネスコから世界遺産に認定された「伝統建築工匠の技」のように。



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