ロシアのウクライナ侵略の現状から考える
微妙に、風向きの変化を感じる。苦しい状況だ。
マリウポリの「陥落」あたりから、ロシア軍の攻勢が目立ってきているように感じる。
ウクライナはハルキウを奪還し、ロシアはマリウポリを制圧した。
これ以降、ロシア軍がウクライナ東部で攻勢を強めているように感じる。
素人としてニュースから見えるところから想像するに、ハルキウで撤退したロシア軍が南下し、マリウポリ制圧により「手が空いた」ロシア軍が北上し、東部ルガンスク州に兵力を集中しているように見える。詳細は不明だが。
一方で、これまでドローンなどの兵器でロシア軍と互角以上に戦ってきたウクライナ軍が、どこにエネルギーをかけているか、若干見えづらくなってきているように見える。
結果として「士気の高いウクライナ軍がどんどんロシア軍を追い返している」という状況ではなく、苦戦し、戦況は膠着しているように見える。
「西側諸国」は、ロシアの「武力による一方的な現状変更」を行おうとするウクライナへの侵略については断固反対し、日本も欧米諸国と連携を強化しながら、ウクライナを支援している。今、ウクライナが苦戦しているとすれば、武器を送れる国は、どんどん支援すべきである。
もちろんそれは主に私たち西側諸国、NATO陣営(日本もここに属している)の考え方であるし、中国やインドはこちらに足並みを揃えているわけではないし、そしてロシアにはロシアの理屈、というのがあるのだろう(それを許容するつもりは毛頭ない)。
ただいずれにせよ、私たち日本は「中立」ではなく、ウクライナ支援の方向性を明確に打ち出している。それはそうだ。何の理由があろうが、武力で一方的に侵略し、民間人を大量に虐殺し、他国の領土を奪い、そして「民族浄化」のようなことをする国のふるまいを許すわけにはいかない。だから、ウクライナに支援し、ロシアをウクライナから撤退させることが、ウクライナだけでなく、私たちの目的でもあるのである。それはそうだろう。これはウクライナだけの問題ではなく、日本も同じようなリスクを抱えているわけだから。
同じようにリスクを抱えるフィンランドやスェーデンは、NATO加入を決断した。日本も安全保障の前提が崩れた今、日米同盟を中心として改めて国家としてどうするべきか真剣に検討する必要がある。
では、ロシアによるウクライナ侵略を止めるために私たち日本は今、何をすべきなのだろうか。まずは
①ウクライナへ経済的な支援をガンガン行うこと
②ロシアへの経済制裁をガンガン強化することにより、ロシア国内に厭戦ムードを盛り上げること
であろう。
①は、国としても行えるし、個人としても行える。
私は毎月、難民支援のUNCHRに寄付をしている。これはウクライナがロシアを追い出すために直接役に立たないことかもしれない。しかし今も、難民は発生しているから、少しでもその役に立てれば、ウクライナのためになる。
どんどん、寄付をしよう。そして国としてのウクライナ支援を、賛同しよう。国民の賛成が多ければ、国としての支援もしやすい。
②の経済制裁は国として行うことで私たち一人ひとりには関係ないだろうか。決してそんなことはない。経済制裁を行えば、必ず私たちは「返り血」を浴びる。ロシアとの輸出入をストップしたら、物価高など、様々な影響が私たちにも起きる。それを「よし」と耐えることだ。ウクライナも大事だけど私たちの生活の方が大事だ、と思うのは自然なことだ。だが、ここでロシアに侵略をやめさせないと。きっともっとひどいことになる。だから我慢だ。国民が我慢の意思を強めれば、国としてもロシアへの経済制裁を継続しやすい。
僕は、FREE FLAT FUNな世界を作るために生きている。
ロシアは、いや、プーチンはFREE FLAT FUNとは真逆な方向に世界を持っていこうとしているように強く感じる。だから僕は、ひたすらウクライナを支援し、ロシアを撤退させ、プーチンが失脚する方向で、本当に本当に微力ながら、ほとんど無力ながら、活動する。駐日ウクライナ大使のコルスンスキー大使へのインタビューも、そんな想いから熱を込めて行った。
このcomemoの記事もそうである。
ここで僕が述べることで、ウクライナへの支援の風がほんの少しでも強まれば、政府はウクライナへ支援することに躊躇がなくなる。
もちろん、そもそも東西冷戦が終了した段階で、NATOは解散すべきだったかもしれないとか、西側諸国についても問題はあったわけだし、アメリカのリーダーシップが無条件で素晴らしいとも感じない。西側諸国でも改善すべきことはたくさんある。そして中国との関係改善もすべきだし、中東諸国、東南アジア諸国、アフリカ諸国とも対話を加速するべきだ。
そうしたことが世界の真の平和につながる。そのリーダーシップを日本がとれればと思う。日本にはそのリーダーシップをとるスキルもマインドもあると思う。
そのためにもまず、ロシアをウクライナから追い出すことに全力を尽くしたい。全てはそれからだ。
だから僕は、ウクライナ支援のメッセージを送り続ける。
みんなが一人ひとりこういうベクトルを強めれば、すごい力になる。