SaaSを導入すべき5つの理由
最近はソフトウェアを自前で開発するのではなく、サービスとして購入する企業が増加してきました。
それでも、自社開発のソフトウェアに比べると、各社の状況にあわせたカスタマイズの幅も狭くなりがちのため、ソフトウェアサービス(SaaS)を導入する理由がよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、SaaS導入のメリットを考察してみました。
① 気軽に試せる
ソフトウェアに求める要件をどれだけ導入前に考えても、結局のところは使ってみないとわからないところがあります。また、環境変化が激しい時代に、長期利用を想定した事前の考察は、無駄になりがちです。
SaaSの契約期間は様々ですが、一般的には多くのサービスが年間契約です。
もちろん、毎年利用するソフトウェア変えるのは手間ですが、要件に合わない自社ソフトウェアを長年続けることに比べると、気軽に1年間試せことは大きな利点になります。
また、役に立たなかったら我慢して使い続ける必要がなく、契約期間が終われば解約できるため、ソフトウェアを導入しやすくなります。
② 費用が抑えられ、納得感も高い
SaaSはソフトウェアを「所有」する必要がなく、必要な機能を必要なときだけ「利用」できるようになるため、特定の機能は短期間しか利用しないのであれば、費用を抑えることも可能になります。
つまり、必要な時に必要な機能を利用し、費用を状況に応じて増減させることができます。
また、ソフトウェア購入に比べると資産を圧縮できるため、経営効率が改善されます。
③ 導入および運用負荷が低い
サービスを使うために、サーバをセットアップしたり、ネットワーク環境を整えたり、インストールする必要がないです。導入の手間が大きく削減できる点も大きな魅力となります。
また、自前のソフトウェアであれば、ハードウェアやネットワークの障害が発生すれば、自社の責任で解決していかなければなりません。SaaSの場合、問題が発生しても、自社の責任で何かをする必要はありません。
そして、最新バージョンへの更新やセキュリティ対策などの維持管理業務も不要になります。
④ 安定的に改善が続く
パッケージソフトウェアの世界では、以前のバージョンから本質的な価値向上がなくても、計画的に時代遅れを作り出し、再購入を促すというのが常套手段でした。
SaaSでは、サービスの活用度合は生命線であるため、経営の最優先事項として、提供価値の増大をはかります。
そして、解約率の低い軌道に乗っているSaaSであれば、経営の安定性が高く長期志向になるため、安心して利用を続けることができます。
⑤ ベストプラクティスは強い
「うちの会社は特殊なんですよ。だから絶対にカスタマイズが必要なんです」という発言をよく聞きます。これは、勤務した経験が1社しかないビジネスパーソンの典型的な発想です。
多くの企業の実情はそんなに変わらなかったり、独自性があっても、それは昔からの慣習にしがみついているだけというケースもあります。
SaaS企業は、数多の事例を踏まえて、最大限シンプルな形態を追求しながら、ベストプラクティスとなるサービスを追求します。
本当に特殊性がある業態や業務であるなら別ですが、一般的にはベストプラクティスサービスを利用することは得策となります。
以上、SaaSを導入すべき5つの理由でした。