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転職を考える際に意識したいポータブルスキルの話

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

働き方改革という言葉も一般化してきました。ジョブ型雇用シフトが鮮明になる中で、学生の就業観にも変化が出てきているようです。

学生の就業観が大きく変わってきた。就活探偵団が就職活動を控える学生を対象にアンケート調査をしたところ、4割が転職を前提として就活をしていることがわかった。あす3月1日は2022年卒業予定の学生に対する企業説明会の解禁日。グローバル競争の激化や新型コロナウイルスへの対応など、多難な時代でもひるまず立ち向かおうとする学生たちの本音に迫った。

いわゆる「第2新卒」というと、卒業直後に就職してから3年以内に離職した方を指します。厚生労働省の調査によると、平成25年大卒で3年以内に離職した人材の割合は31.9%となっており、全体からしてもかなりのボリュームになっていることがわかります。

特に若手の人材不足が深刻化している企業では、ビジネスマナーなどの基礎的な研修が済んでおり仕事の経験がある第2新卒者を積極的に採用する方針を挙げているところも多いです。

しかし、中途採用のように専門性や経験を元にした即戦力とまでには至らないことも多く、新卒採用と同じようにポテンシャル採用をベースにしているようにも見受けられます。これは、経験を問わない第2新卒者の採用基準として「熱意・ポテンシャル」や「入社意欲の高さ」など、人物面を筆頭にあげる採用担当者の回答からも伺い知れます(中途採用業務の実績調査/マイナビ調べ)。

ポテンシャル採用の際によく言われるのが、地頭力です。これは、業務を遂行する際に求められる思考の基本となる能力であり、論理的思考力や仮説思考力や抽象化思考力などの総称として使われる言葉です。思考力だけでなく、チームとして働くためのマインドセットや適切なコミュニケーション能力なども含まれる場合もあります。

転職が当たり前となる世の中を生き抜くために必要な能力が、ポータブルスキルと言われるものです。つまり、特定の会社でのみ使われる特殊な技術やスキルではなく、どの会社でも通用する汎用的なスキルのことです。ポータブルスキルとして真っ先にあげられるのはTOEICや情報処理技術者や簿記などといった認定資格ですが、このような専門技術だけでなく「仕事の仕方」や「人との関わり方」などもこのスキルの一部です。

厚生労働省によると、ポータブルスキルとは以下の要素で構成されるとしています。

ポータブルスキル_厚労省

仕事というのはひとりで完結するものは極めて稀です。多くはチームとして働き、それぞれの役割に応じた成果を出すことで会社としてのインパクトを出すことができます。いつでも誰とでも働けるために必要なこれらのスキルは、転職前提の世の中でこれまで以上に重要になってくるでしょう。

また、これらのスキルを他者に証明するためには、現業での成果・実績が求められます。副業ブームの今、本業は副業のためにあるような主張を目にすることもあるのですが、個人的にはそれは本末転倒だと思います。現業において上記の構成要素がどのように発揮されたのか。それを意識しながら本業に全力投球することが、なにより本人のスキルを伸ばす近道だと考えています。

経済産業省では「人生100年時代の社会人基礎力」を提唱しています。上記のポータブルスキルに加えて、3つの視点と振り返りを通じてキャリア自律を果たし、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力を定義しています。

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冒頭の調査の中では、以下のような結果も示されていました。

コロナ禍がいつまで続くか分からない。最後に就職後の自分の未来についてどう思うか聞いた。「明るい」「とても明るい」と答えた人は合わせて52%と半数を超え、「暗い」「とても暗い」(計11%)や「明るくも暗くもない」(37%)を上回った。

これから就職を迎える若者の半数が「自分の未来は明るい」と回答していることに、とても勇気づけられました。未来を切り開くための一番のポータブルスキルとは、「自分の未来は明るいんだ!」と信じ抜く力なのかもしれませんね。

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タイトル画像提供:tiquitaca / PIXTA(ピクスタ)

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