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「なんで機嫌悪いの?」と口にしてわかった「なんで」の使い道

KATALOKoooの翠川です。私には8歳の息子がいるのですが(10歳の娘と4歳の息子もいる)、小学2年生になって思春期の入口を感じざるを得ない機会が増えてきた。

具体的には、「嫌」なものへの反発。これまでは、なんだかんだ言いなりになって有耶無耶にされていたところが、自分の意思もしっかりしてきた中で、急かされることをとにかく嫌うようになってきた。

前もって何度も「何時に出るよ」「用意をしてね」と伝えていても、ダラダラとゲームをしていたりYoutubeを見ていたりして、いざ出る時間になり「用意してって言ったよね」というと怒る。

うん、わかったから用意して、といっても、難癖つけてくる。ここまでは良いのだが、その難癖についてきちんとキャッチアップしていないと「ママが聞いてなかったからでしょ」と機嫌を損ねる。

ここのところ毎日そんな感じになる。明日から小学校がはじまり、出発が毎日のルーティーンになり戻っていくと思うが、夏休みの間ほぼ毎日こんな感じだった。出がけ後、行きの道中憂鬱が続く。

「なんでそんなに機嫌が悪いの?」のインパクト

この、機嫌に関してが問題なのである。私が、良かれと思って色々結果質問をする形になってしまう(例えば、「〇〇が気に入らないの?」「××がないの?」など)のだが、本人ですら何に怒っているかわからない状態(おそらく、ただ時間がない事実にシンプルに悲しくなっている)なので即答できず、イライラしている。そして、回答する頃に私が別のことをして待っていたりするため、こういうことは起こる。

なんとか、家を出ても怒り散らかしながら歩く息子に、つい言ってしまうのが、

なんでそんなに機嫌が悪いの?

である。でも、ふと思った。この質問、彼にどういう効果をもたらしたくて言っていることなんだろうと。

そして、完全に自分のために言っている、いや、言い放っているだけだと気づく。これは、言わない方が良い言葉だな。

感情ののった「なんで」は無駄

この、言い放つ類の「なんで」は、何も生まない。相手も「なんで」なんてわからないし、こちらも、「こういう理由で」と言われたところで、「そうか、ならしょうがないね」とは大体ならないんだから。

今回の例で言うと、

母「なんでそんなに機嫌が悪いの?」
息子「時間がないから」
母「そんなの最初からいってたじゃん、ちゃんとしなよ」
息子「してるよ!」
(延々ループ)

となるので、おそらく不毛なやりとりしか生まない泣。なので、この問いは意識してしないようにした方がよさそうだ。

唯一の例外

この、「なんで」の問いだが、逆に、した方が良い時を知っている。褒めるときだ。

なんでこんな上手な絵が描けるの!

この問いは、「なんで」と理由を聞きたいわけではないが、言われた側は明らかに目が輝くのがわかる。そして、「なんでかはわからないけど、ここを緑にしたところを工夫して…」と突然説明しだしたりする。

「なんで」は、影響力のあるパワーワードであることがわかる。

ということは、「なんで」の使い方が重要

「なんで」には言う側の感情がのりやすく相手に影響を与えやすいので、肯定的なときに使った方が良く、否定的なときには使わない方が良いのだ。

なんで余計なことするの?

とか、本当に言わない方が良い。先日、口からでしまって今も後悔しています。事実、結果としては母の仕事を増やす余計なことだったりするから言いたくなるのはしょうがないんですけど、わざとでなければ次のチャンスの芽を摘まないためにも、言わない方が良い。

逆に、なんでこんなに!素敵すぎる!方面はたくさん言っていきたい。

「なんで」には力がある

「なんで」には、感情がのりやすい。またその場合、そのときには疑問符ではなく、感嘆詞に近いような感じがする。

Why don't you do it?

のWhyに近いんだと思う。感嘆符であって、疑問符ではないので、本来は感情を乗せる目的で口から出ていくのに、否定的に使う場合は質問形式で問い詰めるような形になるし、肯定的に使う場合は、勝手に相手の良い点を掘り下げる形になる。

こう言った魔法の言葉のようなワードは、日本語にたまにあるので、気をつけていく方が良い。今回の気づきもまた、習慣に落とし込んでしまえばよいだけなので、粛々とやっていく。

子育ても毎日のことだが、仕事のマネージメントも毎日のことである。以前も書いた通り、子育てはマネージメントと共通することは多い。明日から、口頭指摘の際「なんで」を使わないよう、手放してしまおうと思う。


「なんでそんなに機嫌が悪いの?」と言う質問も、無意味なので封印します。それよりも、息子を最後に焦らせないでいいような時間配分をこちらがあらかじめ設定しておくなど、仕組みで解決することを目指そう。

みなさん、長い夏休みおつかれさまでした!!!

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