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日本における女性VCの現状と今後の期待#TokyoWomen in VC 2周年記念イベントレポート

こんにちは、VCミレイズのミノ(@Mino3Megu3)です。今日は、12月12日に開催された『Tokyo Women in VC 2周年記念イベント』の開催レポートをお届けしたいと思います。

先日の日経新聞では日本国内の女性起業家(開業者)の増加を追う記事が出ていました。しかし、VC業界そしてスタートアップ業界で働く女性は、まだまだ少ないのが現状です。

そのため、2歳と0歳の子供を寝かしつけ、ようやく確保したPCを開く時間で年に一度の本イベントも記録を残したいと思います。私個人の感想とメモがベースになりますが、VC業界で働く女性、また興味を持つ女性が増えたら嬉しいなとの願いを込めて、早速参りましょう。

Women in VCとは?

Tokyo Women in VC は、東京のベンチャーキャピタルで働く女性がつながり、協力しあう場を提供するためのクローズド・コミュニティです。米国でも日本でも、VCにおいてリーダーの職位にある女性の割合はごくわずかです。Tokyo Women in VCは、業界における平等を達成することを目標にさまざまな活動をしています。

イベントの開催背景

2022年12月12日に開催された『Tokyo Women in VC 2周年記念イベント』は、Tokyo Women in VCの2周年を記念した対談&交流会です。日本のスタートアップエコシステムは海外と比べて何が違うのか、日本が出せる差別化とその優位性はなにか?また、今後の展開についての意見交換が活発に行われました。

参加者に子育て世代も多いので、ネットワーキングやアイスブレークタイムが、イベントの開催前にあることは、とてもありがたかったです(感謝!)

当日の流れ

・17:30-ネットワーキング&アイスブレーク
・18:00-Tokyo Women in VC 2022年活動報告
・18:10-対談1 日本における女性VCの現状と今後の期待
・18:40-対談2 グローバル視点から日本のスタートアップ投資の魅力
・19:40-交流会

イベントハイライト&写真

【1】Tokyo Women in VC 2022年活動報告

(ソフィー)
日本国内の女性パートナーや、キャピタリストは、増加している。スタートしたときはまだ30人で小さな会議室での開催だった。今は130人で大会場での開催。こんな日本に女性VCがいるとは思わなかったので嬉しい。

(しのさん)
Tokyo Women in VCの中でもダイバーシティーが構成されている。ネットワーキングとコミュニティの醸成、勉強会を開催している。このコミュニティで素敵だなと思っているのは、メンバーでGiveしあって活動している。誰かにお願いしてというより、「自分が●●できるよ」という形で、提案してもらい運営できている。なのでコミュニティに入ってから様子見だった方もいるとおもうが、ぜひ何かやってみたいなと思う方がいたら、運営メンバーにお声がけしてほしい。

(松本さん)
Tokyo Women in VCでは、今年、さまざまテーマでイベント開催できた一位年だった。また来年も色々なイベントを企画していきたい。

(エリコさん)
今年はOpen Officeを開催できた。力を貸してくれた方、参加してくれた方に感謝したい。今後やりたいこととしてVC Mentor Pairing Programを構想している。ぜひ、興味ある方は事前登録してほしい。

【2】対談1 日本における女性VCの現状と今後の期待

セッション1では、キャシーさんからVC業界の多様性についての最新ナレッジを紹介いただきました。以下に私のメモを転記します。

企業や、VC業界で女性の割合が増えるとリターンが増えると言われているが、その論点についてまだ疑問を持つ方が多い。

日本ベンチャーキャピタル協会で、「女性やLGBTQや外国人、障害がある方などの登壇比率を全体の10%にしよう」というイベントポリシーが理事会を通った。

もっとこうなればいいと思うことはとして、「理想をアクションに変えていくこと。」スタートアップ業界も、VC業界も依存しあっている関係で成り立っている。

男性は横のつながりをつくるのがうまい。女性はあまり横のつながりづくりが上手ではないと感じることが多かった。自分のファンドや、自分の会社を超えたつながりをつくること。また、決済者に多様性の大切さを伝えないといけない。

個人のメモより抜粋

【3】対談2 グローバル視点から日本のスタートアップ投資の魅力

TOPIC1:今、グローバルな投資家が日本に興味を持っている理由や最近の傾向は?
・日本は、投資できる資金は順調に伸びていた
・APACの中で、日本はEコマース比率が低く、その分野やSaaSはポテンシャルがある。
・高齢化社会の先進事例を作れたら他の国でニーズがある
・日本の労働生産性はとても低い。その課題に対し、労働力を国外から持ってくるよりも、ロボティックスの導入のニーズがある。
・投資に対しては、GDPからの投資割合がまだ1%しかないので、まだ投資余地が残っている

TOPIC2:どこのセクターが面白そうか、伸びそうか
・Web3、サステイナビリティ領域、商業化に向けていくフィールドが伸びそう
・自動化と分散化は気になっている。AIの自動化はすごい注目しているソーシャル的な文脈だと、ESGは市場の評価の中に入ってきていると思っている
・宇宙。日本は宇宙技術に長けているので、注目していきたい。

TOPIC3:よりグローバルな投資を増やすためには
日本から海外に出て、海外で勝負する起業家がより多ければいい。日本を世界で売っていく企業が増えたほうがいい
・グローバルから日本への投資を増やすためには、経営陣とコミュニケーション出来ることが大切。もしくは、すでに入っているVCが橋渡しが出来ること。相当なわかりやすさを持って、ロジカルに伝える。日本の市場でNo1になるか、グローバルでスケーラブルになれるか。どちらに価値を置いて、進むことが重要。
・投資の大前提はグロース。しかし、海外の投資家から見て、少子高齢化の日本はグロースのイメージが沸かない。一方でよく見ればセグメントとしてはグロース出来る余地はたくさんある。全部が悪いわけではない。しかし、海外の投資家は英語資料にアクセスできない。だからこそ、日本国内の起業家たちは、自社のサービスを少なくても英語で出すことが大切。

TOPIC4:最後にひと言
・日本を世界で売っていくマインドや、グローバルなチームが大切。どこで戦って、どうやって勝っていくか。誰にでもわかりやすく説明できることが重要。

・ダイバシティが大切。ラクスルは松本さんの言葉として海外に興味を持つのが10年くらい早かったら良かったというものがある。まずは、興味を持って行動していってほしい。
・ボトムアップで自分の行き先を決める、それをその後10倍にする。そうすると、今のまま、ボトムアップだと達成できないので自分の動き方、考え方を変えないといけないと思える。そうして、漠然とした後に、冷静にどうするか戦略を考えればいい。

個人メモより転記

参加者・主催者のコメント

長友好江さん(株式会社Zenmetry 代表取締役 女性起業家)
「普段なかなか出会えないと感じていた女性VCの方々に多く出会うことが出来ました。年々増えているとはいえ、まだ、全体の15%ぐらいしかいないこどに驚きました。女性起業家・VCのパフォーマンスのお話はとても興味深かったです。何より会場で直接交流できたのが本当にありがたかったです!」

橋本さやかさん(グロービス・キャピタル・パートナーズ)
「グロービス・キャピタル・パートナーズでIRとして主にファンドレイズに携わっていますが、社内も普段お話するLP様もほとんど男性、という中で、他社の女性プロフェッショナルと交友できるTokyo Women in VCのコミュニティは、心理的安全性が担保された、私にとって欠かせない場です。仲間に会える年末のこの集まりを今年も楽しみにしていました。昨年よりさらに多様性も年齢層も広がっていることから日本のVC業界の成長を感じ、先輩方の対談からも多いに刺激を受けました。」


いかがだったでしょうか?

わたし自身、このコミュニティのつながりから、仕事やプライベートでのエネルギーや、知恵を日々たくさんもらっています。イベントレポートというよりもイベント参加メモ的なレポートになりましたが、少しでも本会の様子や熱量をお届けでできていたら嬉しいです。

もしこの記事をみて、Tokyo Women in VCに興味を持った方がいましたら、以下のSNS / 問い合わせ先をチェックしてみてください。

公式 Twitter : https://twitter.com/tokyowvc

Tokyo Women in VCに興味がある方へ

Tokyo Women in VC)は、主に東京を拠点とするベンチャーキャピタルおよび事業会社での投資職にある女性を対象としています。グループに参加したい場合は、次のアンケートにご記入ください。ご参加をお待ちしています。

This group is primarily for women in investment positions in venture capital and corporate development based in Tokyo. If you would like to join the group, please complete the following survey We look forward to hearing from you!


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