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君は何のために働くんだい? ~ 一言切り抜きfrom日経#243

働き方改革。って言葉を
最近あんまり聞かなくなった気がするけれど。

日経朝刊2022年1月5日、「交遊抄」のコーナー、
メルシャン社長の長林道生さんの回より、働くについての一言を切り抜き。


何のために働いているのか?

これを読んでくださっているあなたは
何のために働かれているだろうか?

僕の答えは、自分の会社に作ったもので見せたい。

独立して6坪のオフィスを持った、2020年9月。
部屋はほぼ真四角な6坪(20m2)とコンパクトな空間だが、
借りる前からここに、建築家に依頼して、
作ってもらおうと決めていたものがあった。

それは「本棚」。

でもオーダー事項は、注文の多い料理店ばりに
たくさんあった。

・2500冊入るようにしてほしい。
・本棚は部屋の中央に置いて、壁は空けておきたい。
・本棚の中に入って、一人本を読みたい。
・いろんな方々が来て、たむろしたくなるような、
 そしていろんな知恵と才能が交流するようにしたい。

ま、別の言葉で言えば、

「2坪くらいの図書館を、
   部屋の真ん中に作ってほしい」

ということだ。

このたくさんの注文を伝えた方は、
才能あふれる若き建築家小林恵吾さん。

10年前からの付き合い。
ご存じな方はご存じだと思うが、
オランダ、ロッテルダムのレムコールハースさんの建築事務所OMA、
そこにはAMOというシンクタンクがあり、
その建築事務所内のシンクタンクが、
かなりの面白い案件を受注していた。

どういうこと?と知りたくなり、
知人の紹介で、出張のついでにお邪魔できることになった。
その時案内していただいたのが、
当時中東エリアのリーダーをされていた小林さんだった。

それ以来、色々刺激を受けている方。

小林さんは美術館の展示設計で引っ張りだこな方で、
彼の常設建築としては、日本で最初のものとなる。

提案のプロセスもとても面白いものだったのだが、ここでは割愛して、

昨年3月末。ついに完成したのがコチラ。

歪んで見えるのは広角レンズのせいです。部屋が狭いから普通には写真に収まらないのです。


中から見上げるとこんな感じ。


名前は「Curiosity Go Round」。

好奇心がグルグル巡り、新しい発想を刺激する、
未だかつてない本棚、ということで。

周りもぐるっと回れるし、
中にも入れるので、本を探す人は、ワクワクしてグルグル回る
と同時に、考えもたくさん巡る。

棚板が伸びていて、その部分がテーブルになっていて、
本や本棚の延長として、みんなが会話したり、仕事ができる。

中に入ると、1人でじっくり、読書や思考できる。

これさえ置けば、他に家具がいらない、という優れもの。


難点は、楽しすぎて、だいたいゲストは帰りたくない!
ということかな。いや、難点じゃないか。良い点です。

リモートワークも含めて、働き方が大きく変わりゆく現代。
何よりも発想が大事な現代。

オフィスに置けば、ワクワクして働ける、
新しいものが発想されるクリエーティブな場になり、
学校に置けば、好奇心を増幅させる学びの場に、
公共の場所に置けば、人が集う場や、ミニ図書館に。



小林さんとは、作る前から、
完成したら売りましょうと言っていて、
先日の1月31日、ようやくこれを受注販売開始。

そんなリリースをPRtimesで作って配信したところ、
axisなどの国内メディアはもちろん、
イタリアのdesignboomや韓国のメディアでも数日のうちに取り上げられ、
現代の情報伝搬のスピードの速さを体験。
これまた良い経験になった。


自分が欲しいと思うものは、みんな、とまではいかなくても、
欲しいと思う人がいるってこと、も身をもって知った。
これもまたどこかで生きるだろう。


ちなみに小林さんに設計してもらった以外にも、
仲間たち総出で手伝ってもらっており、
ネーミングは海外の方にも知ってほしいのでキリーロバナージャさんに考えてもらい(これが早速当たったわけですね)
ロゴはstudy & designの古谷萌くんに作ってもらい、
写真は古谷君の紹介でてんてんさんに撮ってもらい、
webは上江州佑布子さんに作ってもらいました。

いつもありがとう!

https://www.creative-project-base.com/curiosity-go-round

より面白く働きたい、よく面白い場を作りたい方々。
ぜひ設置のご検討ください!

何のために働くか?

言葉でいうこともできるけれど。
今回、形で見せてみました。




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