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クラフトコーラはまちづくりの切り札になるか?

(Photo by Tim Gouw on Unsplash)
コーラというのは、不思議な飲み物だ。小さい頃に「コーラに骨をつけると溶ける」という都市伝説とともに、美味しいけどたくさん飲んではいけないものというイメージが植え付けられたと思う。
だが、どうも「クラフトコーラ」と呼ばれるものは、何かオーガニックで身体によさそうな雰囲気だ。もしかして、さまざまな地域のまちづくりの切り札になるのではないだろうか。

SDGsのクラフトコーラ

次の日経の記事は、杏林堂薬局(浜松市)が地元のみかん農園と連携し、廃棄されるみかんを使った飲料「クラフトコーラ ニコラ」を開発した、というものだ。栽培の過程で余分な実を間引く時にとれるみかんを使って、製造では福祉施設の「くるみ共同作業所」(同市)が協力するという、とてもSDGsな飲料である。

クラフトコーラの世界

『マツコの知らない世界』でも、「クラフトコーラの世界」という特集が組まれた。その中では麹甘酒を使った「身体にいいコーラ」、クラフトコーラを炭酸で薄めずにそのままワインのように飲む味わい方、さらには料理と合うクラフトコーラのカップリングまで紹介されていた。

コーラの定義

こういった多様なクラフトコーラの世界を垣間見ると、ふと疑問が湧いてくる。そもそも、「コーラって何?」ということだ。コーラ(Cola)という言葉は南米産の植物「Kola」に由来する。もともとの定義は「コーラナッツ抽出物を使用した炭酸飲料」ということになるが、「コカ・コーラに似ているものはコーラ」というアバウトな概念のままコーラは各地で独自の進化を遂げたという。

クラフトコーラによるまちづくりの可能性

クラフトコーラを作るのは難しくないことが、次の記事で紹介されている。シナモンなどのスパイス、柑橘類などを煮るだけだ。

コーラの定義が「なんでもよし」だということを知らなかったら、え?これがコーラ?と思うようなおしゃれな飲み物だ。クラフトコーラは、いわば「ノンアルコールのサングリア」という感じがする。次の記事でサングリアの作り方を見ると、クラフトコーラとの違いはワインが入るかどうかくらいに見える。

そんな「なんでもよしのクラフトコーラ」だからこそ、「その地域の地産地消の柑橘類を活用できる」。その地域ならでは、季節にあったクラフトコーラを作ることができる。これはまちづくりと相性がよい。また、「お酒のように大人の味を作れる」し、さらには「地産地消のフードとカップリング」することもできる。これらの特徴は、これらの飲み物が「コーラかどうか」に限らず、「まちづくりの可能性を感じる飲料ジャンル」であることは確かだ。

あなたも地域のクラフトコーラを自分のオリジナルでデザインしてみてはどうか。地域の農産物について詳しくなり、農家さんとつながって、そして四季の移り変わりも感じるようになるだろう。そういったクラフトコーラを作る側の内面の変化が、もっとも重要な地域変革になるのかもしれない。




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