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自己肯定感の話。脳は、案外簡単にバグります

ウートピにインタビューされた記事が公開されました。

全4回の1回目は、自己肯定感について、です。


「仕事ができなきゃ私は自己肯定ができない」
「お給料をいっぱい稼いでなければ私は自己肯定ができない」
「モテなければ自己肯定ができない」

というふうに、有能であることが、自己肯定できる条件になっちゃってる人って多いです。

拙著「ソロエコノミーの襲来」にも書きましたし、講演でも毎度言っていることですが、特にソロ男女にその傾向が強いです。

グラフにするとこんな感じ。

既婚男女を見習ってください。有能でなくたって肯定していいんですよ。

有能でなければ自己肯定できない人とは別に、自分自身を無能だと考えて自己肯定できない人もいますね。

無能感に支配されていると自分を信じられなくなります。自分を信じられないと人も信じられなくなります。すると幸福を疑い不幸だけを信じるようになります。そうしてどんどん無能感が増幅されていきます。

そうした無能感→否定感→無能感の負のスパイラルに陥らないよう、「有能=肯定、無能=否定」という単純二軸な思考回路を破棄しましょう。そうしないと、今有能だから肯定できている人も何か失敗一つで全てが終わったような絶望を味わってしまうことになります。


そういう方に向けて、どうすればいいか?というお話です。今回はふたつの方法をお話しています。ぜひご一読ください。

押さえるべきポイントは「脳は簡単にバグる」です。

もちろん、この手段だけが自己肯定感をあげる方法ではありません。ただ、肯定感をあげるために外的な刺激に依存しすぎている人が多いように思います。

「誰かに愛されたら肯定できる」とかもそのひとつです。

誰にも愛されない自分なんて肯定できるわけないじゃない、と考えがちですが、実は逆です。自分でさえ肯定できない人間を、一体どこの他人が愛してくれるんでしょうか?


あと、補足すると、「ふざけんな」とか「クソが」とか「バカにしやがって」とか独り言のように悪態つくことってありますよね。あれ、本当にやめた方がいいですから。自己肯定感がダダ下がりします。本文にも書いた通り、悪態を耳で聞くことで脳は自分が言われていると錯覚します。誰かに対する悪態であってもです。

それでも悪態つきたい時はあるでしょう。そういう時は、一番いいのは走ったり、ジム言ったりして汗かくことです。汗はそうした悪態つきたい気持ちも一緒に外に出してくれたりします。「スポーツはちょっと…」という方なら、カラオケで大声で振付しながら歌うことでもいいですし、激辛ラーメンを食べて大汗かいてもいいんです。


こういう心理や脳のお話にご興味のある方は、脳科学者中野信子さんとの対談イベントがありますので、ぜひお越しください。6/17です。



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荒川和久/独身研究家・コラムニスト
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。