競合調査に意味を感じない時は、競合定義が間違っているという話
今日は「競合」をテーマに書いていきます。
マーケティングの仕事をしていると競合調査をすること多いです。
みなさん、競合調査を戦略に活かすことができていますか?
意外と競合調査をしているけど、戦略とつながっていないな・・と課題を持たれている人が多い印象です。
ということで、競合調査が表面的にならないための方法を整理しておこうと思います。
競合調査を3つのプロセスで考える
競合調査と一括りにすることは難しく、3つのプロセスに分けると取り組みやすくなります。
①競合を定義する
②競合を分析する
③競合の動きを参考に戦略を考える
今日は、この3つのプロセスの中でも①の競合を定義するということについてまとめていきます。
競合定義が間違っていませんか?
競合分析しているけど、競合定義がそもそも違くないか?と感じることが多くあります。
競合を定義する時は、まず市場定義をする必要があります。
競合の定義のポイントはこの3つです。
①同じ市場セグメントで
②同じターゲット層に対して
③同じ価値を提供している
この3つの条件に当てはまる競合を選択する
=競合の定義をすること
と考えておけると曖昧な競合設定ではなくなります。
競合設定をする前にSTP分析を
この3つはSTP分析を行えば明確になります。
STP分析に関してはこちらのnoteで紹介しています。
STPでマーケティングの基本戦略が整っていない中で、なんとなく聞いたことある競合を設定して分析しても、自社の戦略にも活かしきれないわけです。
なぜなら、考えている戦略と、分析している競合の戦略が連動しないからです。
競合分析をする前は、自社のSTP分析と連動しているかを考える習慣をつくりましょう。
業界競合と価値競合を見極める
異なる業界の会社でも、同じターゲット層に対して、同じ価値を提供しているところは競合になり得ます。
競合は、2つに分けて考えましょう。
①業界競合
②価値競合
よく言われる話で、教育サービスの競合はディズニーランドというものがあります。
人が勉強に使う時間は、ディズニーランドに奪われている可能性がある
→ディズニーランドに勝る楽しさ・時間を使う意味をつくる必要がある
ということです。
教育サービスの価値競合はディズニーランドとなります。
普段の仕事でも、戦略がマンネリ化しないよう、競合は価値とセットで考え、常に再定義していくことをオススメしています。
皆さんのビジネスの価値競合はどこでしょうか?
こちら、価値競合に関して以前にツイートした内容です。
↓
競合定義のまとめ
✔︎①同じ市場セグメントで、②同じターゲット層に対して、③同じ価値を提供している競合を選ぶこと
✔︎競合設定をする前にSTP分析は必ず行うこと
✔︎競合は業界競合と価値競合に分けて考えること
これをチェックするだけでも変わるはずです。
競合の定義を適当にやってしまうと、そのあとに一生懸命に分析をしても、時間の無駄になってしまいます。
競合定義を考え直す、見直すことで戦略を進化させることができる可能性はあります。
ぜひ曖昧さがある人や組織は、ご紹介した考え方を活かして実践して頂けたら幸いです。
本日の日報は以上です。