死別の悲しみを癒やすためにできることとは
それまで当たり前のようにそばにいた家族が亡くなったとき。
多くの人は、時間と共にその悲嘆を乗り越えます。
しかし、どうしてもそこを乗り越えられない人もいます。
共に過ごした時間が大切だったからこそ乗り越えられない
その人が、それでも前を向くために必要なことは何か。
自ら、家族の死をきっかけにした悲嘆を経験した看護師が、自らの体験をもとに丁寧に取材した記事が公開されています。
6カ月以上激しい悲しみが続き、日常生活に影響する「遷延性悲嘆症」と呼ばれる状態は、様々な身体性・精神性の病気に繋がりやすくなることが指摘されています。
そして6か月以上悲嘆が続くと、その後、2年から3年たっても悲嘆が続いているケースが多いことも報告されています。そうした場合は、医療者を含めた周囲による支えが必要なことがあります。
記事の中でも取り上げられていますが、家族の死別を経験した人たちが集まる「遺族会」はひとつの支えになりえます。遺族会には、遺族自身が立ち上げているものもあれば、ホスピスや緩和ケア病棟、各自治体の精神保健福祉センターや保健所などが主催する専門家がかかわる遺族会もあります。
大切な人を亡くしてつらいときに知っておきたいこと
大切な人を亡くしたとき、もしくは、周囲に大切な人を亡くして悲嘆を感じている人がいるとき。それぞれの立場でどのようなことを知っておいたほうがいいのか。記事の筆者、名嘉真久美さんは次のようにまとめています。
遺族会の主催者や医療者への取材をもとに、丁寧にまとめられた記事です。読むには会員登録が必要ですが、無料で読めます。
当事者の立場にいる人も、その状況にいる知り合いがおられる方も。そうでない人も。良かったらぜひ、ご一読ください。
https://woman.nikkei.com/atcl/column/21/061700088/032100027/
なお本記事を書かれた名嘉真久美さんは、私が代表理事を務めるメディカルジャーナリズム勉強会で実施しております「伝え手育成集中プログラム」
第2期の受講生です。受講をきっかけに、このような深い記事を世に出されたことに、関係者としてとても嬉しく感じています。