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外国から見た特異な日本6 英語ができない

シンガポール在住のファイナンシャル・プランナー花輪陽子です。

外国から見た特異な日本としては、英語ができないということが挙げられます。

最近は若年層を中心に英語を話す人も増えてきましたが、まだまだ海外からは英語が通じない国だと思われており、「日本人だから仕方がないよね」という認識があるようです。

私は外資系の金融機関で働いていたので、社内の文書などは全て英語でしたが、それでも東京オフィスだと日本人が多く、英語で会話をするのは海外オフィスとの連絡など限られたシーンでした。海外で生活をして、不動産契約や銀行口座について電話で質問をしたり、仕事で使って初めて英語が身についたと感じます。

シンガポール人や他のアジア人などノンネイティブとは仕事など決まった専門用語があると簡単にやりとりができるものの、ネイティブの欧米人と仲良くするのは非常に難しいと感じています。特に世間話やテレビや旅先のことなどテーマが幅広いと語彙が圧倒的に不足するからです。教養とネイティブの発音などは小さい頃から身につけないと今からだと手遅れだと痛感をするのです。

そのため、日本でも是非、未就学児に対して英語教育をもっとやって欲しいと感じるのです。外資金融にいた時の同僚の多くは子供をインター校に入れていますが、それは自分自身が発音や表現などでネイティブとやり取りをして苦労をして、悔しい思いをして子供にはこういう苦労をさせたくないという思いからなのだと感じます。

シンガポールのインター校に子供を入れていると焦るシーンが多々あります。クラスメイトのなかで、5才にも満たないのに重力や火山の仕組みなどを英語で説明できる子供たちもいて驚かされます。ドライアイスの温度やお湯の温度なども英語で答えていました。答えていた多くの子供の国籍はインドからでしたが、彼らの頭の良さと英語力には驚かされます。

これに対して、日本では小学校から英語で天気について話したりするレベルだと思います。小さい子供は何でも覚えるので是非公教育の中でも将来役に立つ語学などを組み入れていって欲しいものです。


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花輪陽子(FP@シンガポール、経営者、著者)
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