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競技フットサルへの挑戦を決心した過程で「目標設定」の重要性を再認識した話

こんばんは、fujijunです。

マネジメントという職業柄、「目標設定」と向き合う機会や時間が多いです。目標設定とは何か? なぜ必要なのか、と問いをぶつけられることも多いし、自問することもあります。

最近、私人としてのfujijun個人の日常のなかで、「あ、目標設定ってめちゃ大事だな」と思うことがあったので、紹介します。

36歳、競技フットサルへの挑戦

先月36歳になり、いよいよ30代も後半に突入しました。ここ数年、仕事面を除き「ひとりの私人としてこういうチャレンジをしよう!」ってこと、たまにやる料理を除き、そんなになかったなぁと。

40歳になったらOver-40の「東京都マスターズフットサルリーグ」に挑戦したいなと思いつつ、まだ結構先。しかも、マスターズには都リーグなどで活躍する現役競技フットサルの選手も多いばかりか、中には元Fリーガーもいて強いチームはほんとに強いしバチバチなんですよね。

おそらく、僕が無所属のままこの先4年間を趣味程度のフットサルで過ごしても体力は低下、よくて現状維持ってところだろうことを想像すると、「O-40のなかでも最も動ける時期だろう最年少 40歳時点での期待役割を果たせぬのでは……?」という考えに至りました。

また、時間軸の長い「仕事」ではなかなか経験することのない、数十分という短い時間のなかで繰り返される、ヒリヒリとした刹那的な情動や緊張感も、その主体者として味わったのは高校サッカーが最後かな。あのような場への飢えがでてきたんですよね。

そんなこんなで、

  • 30代後半に突入した「タイミング」

  • 将来的にマスターズで活躍するための「研鑽」

  • 緊張感への「飢え」

といった要素があわさって、「残りの人生で今が一番若い、やるなら今のうち」と、なかば衝動的にこれまで経験のなかった競技フットサルチームでの挑戦をしたいとチームを探し始めました。

【To Be】「5年以内に都3部で活躍」という個人目標を立てた

僕はダイエットにしても何にしても、明確な目標があるほうが頑張れるタイプです。20代のころ、女性にフラれ「見返してやる! 彼女をつくるぞ!」と心に決め、そのKSF(キーサクセスファクター;重要成功要因)としてダイエットを掲げ、食事のコントロールや運動の習慣化によって4ヶ月で13kg減に成功しつつ、彼女をつくるという目標を達成したことがあります。

余計なエピソードはそのへんにとどめ、競技フットサルに挑戦するうえでも個人目標を立ててみましたので、恥ずかしながらも公開します。

具体的には、「5年以内に東京都3部リーグで活躍する」こと。「活躍」の基準として、リーグ戦およそ年10試合のうち3ゴールを決めること。

この目標は、バックキャスティングによる逆算と「SMARTの法則」というフレームに倣って定めました。

まずバックキャスティングの特徴は、あるべき姿・ありたい姿(To Be)から逆算的にマイルストーンを定めて目標設定していくことにありますが、個人的に好きなのは達成を前提にとらえつつも、その達成したか否かによらず目標に向かう過程のなかで自ずと力が身についていくことです。

出典:人材育成で重要な目標設定!SMARTの法則やバックキャスティングなど方法を解説 - SmartHR Mag.

続いて「SMARTの法則」について紹介すると、ジョージ・T・ドランという学者が提唱した目標設定のフレームワークです。SMARTは以下5つの要素の頭文字をとったものです。

​「Specific(具体性)」:具体的かつ明確な目標であるか
Measurable(計量性)」:その目標は定量的に評価・分析できるものか
Achievable(達成可能性)」:実現可能性について十分に考慮されているのか
Relevant(関連性)」:目標の達成がどのようなメリットを組織にもたらすのか
Time-bound(明確な期限)」:そして目標に明確な期日が定められているのか

引用:人材育成で重要な目標設定!SMARTの法則やバックキャスティングなど方法を解説 - SmartHR Mag.

具体性でいえば「都3部」、計量性でいえば「3得点」、明確な期限で言えば「5年以内」などがわかりやすいかなと思います。

関連性について、目標達成による組織メリットとして、リーグ戦およそ10試合でトータル20〜30得点のチームがおおいなかで、3得点は1/7から1/8程度です。一般的にフィールドプレイヤー4人を2セットから3セット組んで戦うのが一般的ななかで、2セットのなかに入りながらコンスタントに得点することが求められるため、3得点というのはなかなかの貢献度かつ程よく高いハードルと言えそうです。

【As Is】自身の現状はどうか?

それでは、自身の現状(As Is)はどうか?

まず強みについて、基礎技術や基本的なフットサル戦術理解は一定あるかなと思っています。特には、視野の広さと右足の「止める・蹴る」の精度にはかなり自信があり、手前味噌ながら1本のパスで一気にチャンスメイクすることに関しては結構なレベルにあるんじゃないかと思います。ボールの持ち方も安定していて、ゲームペースをつくることにもある程度長けているかなと思います。

一方で、現状弱点が多いことも否めません。一言で表すと「インテンシティに欠け、ハードワークできない」という特徴があります。

  • (1)ボディバランスの悪さ、アジリティの低さ

    • 最もボディバランスが良かった時期と比べて10kg以上太っている

    • であるがゆえ、アジリティも低い

  • (2)スタミナ不足

    • 心肺持久力・筋持久力ともに低い状態。

    • 後者は体を絞ることで一定解決しそうだが、前者も含めて解消していく必要がある

  • (3)個で局面を変える力がない

    • スピード、パワー、ドリブル(仕掛ける気持ち)やシュートなど総合的な力。「怖さ、脅威」とも言えそう。

    • 現状、「パサーとして他者を活かす」プレーを得意としつつ、それに甘んじて、自らがアタッカーになる、ということを避けてきたような気がします。走力・パワーは体格的に伸ばせる限度があるので、個人的なノビシロポイントは「ドリブル(仕掛ける気持ち)やシュート」です。

特に(1)(2)は所属リーグによらず絶対的に必要な要素であり、最優先。(3)はNice to haveではありつつ、活躍以前に出場機会を得ていく・増やしていく必要があり、そのためには、プレースタイルの幅を広げることで頼られる局面自体を増やしていく必要があるんだろうなと感じています。

昨年全敗「勝ち点0」のチームへ

As Is(現状)とTo Be(あるべき姿)のギャップを解消していくうえで、何をすべきかを考えました。

「(1)ボディバランスの悪さ、アジリティの低さ」と「(2)スタミナ不足」は、環境によらず自身の努力で解決すべきかなと思っています。シェイプアップは既に始めていて、この2週間ほどで1.5kg、体脂肪率で2%ほど落としています。

一方の「(3)個で局面を変える力がない」を解決するには、自身の努力以外にも、どのようなチームに所属するかによって左右されるだろうと予想します。なぜなら、そのチームの強み・弱みがそれぞれ何かによって、新たな選手に求められるだろう要件も変わってくるためです。

そんななか、入団を決心したのは昨年全敗、勝ち点0の都4部のチームでした。元来の強みであるパサーとしての能力が活かせるなら活かせるにこしたことはないが、そのうえでアタッカーをはじめ求められる役割・必要な役割があれば何でもトライしたい。勝ち点0・最下位という、1つでも上を目指すには「とにかくやるしかない」「やるだけ」という環境は、うってつけだと感じたからです。

「どうせやるならおもしろい挑戦にしたい」というのも大きかったです。

ストレッチのきいた目標設定が地力を伸ばすのではないか

個人目標を定めたことで、ToBe-AsIsのギャップ(つまりはノビシロ)がはっきりしました。そして、どのようなチームが今の自分にマッチするのかも見えてきました。

「5年以内に都3部で活躍」という目標のもと、さっそく日々の行動も変わってきており、実際にシェイプアップも順調です。毎日大嫌いな柔軟もしています。もし5年後、仮に目標に届かなかったとしても、そこに向かう過程で伸びる地力は、特に目標なく過ごす世界線の自分より、はるかに伸びているのではないかと想像します。(もちろん達成する覚悟で挑むこと前提)

仕事に置き換えて考えると、目標を設定するのは、なにも会社として事業の成長に必要だから、という観点しかないわけではなく、個人として持続的な活躍と成長を促すうえでも重要な役割を持っているんじゃないかと。

逆に言うと、ストレッチ性なく「今の自分が既にできること、持っていること」のなかで目標を定めてもあまり意味はなさそうです。先に紹介した「SMARTの法則」のうち、Achievable(達成可能性)について程よいハードル感で設定するのがコツだと考えます。

「程よいハードル」とは、たとえば、弊社SmartHRのCOO 倉橋さんは、MBA留学中に学んだことから「組織のポテンシャルと成長性を最大限に引き出すには、目標の達成可能性を70%くらいに設定するのがベスト」というのを提唱しています。

何はともあれ、目標に向かってコツコツ努力しつつも、その過程自体を楽しんでいきたいと思います。


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藤田 隼|ふじじゅん
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