一人ブラック企業化を防ぐ3つのマイルール #複業の教科書
好評発売中!の『複業の教科書』を毎日連載するカタチで全文公開中です。
前回、第13回はコチラからどうぞ。
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ということで、積極的に身につけるべきが、自己管理のスキルです。
一つの事例として、僕自身の現在の実践を紹介すると、大きく3つのルールを自分に課しています。
自己管理ルール その1:週30時間までしか働かない
独立し、自分の会社を立ち上げた後も、僕は7つほどの肩書きを持ち、常時10 以上のプロジェクトを動かしています。
周りの人からは「西村さん、いつ寝ているの?」と不思議がられるのですが、僕は収益に直結するビジネス活動は「週に30時間まで」と厳しく自分に課しています。
もっと言えば、会食やイベント登壇がある日を除き仕事の打ち合わせや取材対応は16時台には終了し、17時台には帰宅して、家族と夕食をとる生活スタイルを維持しています。
そして、会食は月に1〜2回。イベント登壇も週に1〜2回までと決めています。
週末も基本的には外出をともなう仕事は入れず、パパ業に専念。息子が所属するサッカーチームのコーチ業は最高のリフレッシュになっています。
ちなみに、この30時間には、気軽にお茶する感覚で会える相手との面会や、チャットツールでサッとやりとりできる応対は含みません。
それを仕事に換算する人もいるかもしれませんが、僕にとっては仕事感覚ではないからです。
自分なりのルールで「本業・複業すべて含めての労働時間の上限」を決めておくことで、働き過ぎの予防になります。
僕は日々のスケジュールを管理しているグーグルカレンダーやToDo管理ツールを使って、予定管理の段階からマネジメントしています。
自己管理ルール その2:一日の時間を効率よく使い分ける
複業家の日常は、ワーキングマザーの日常に似ています。
本業の仕事に加えて、やるべきタスクがあるので、とにかく時間の使い方を効率化しなければ回らないのです。
ですから、一日のスケジューリングもできるだけ作業効率がいいように予定を配置しています。
個人差はあるかもしれませんが、僕の場合は午前中のほうが集中できるので、朝5時には起床して原稿執筆や資料作成など集中力を要する作業を優先します。
面会やディスカッションは、なるべく午後に。
この時間の使い分けを意識するだけでも、ずいぶん生産性が上がったという実感があります。
自己管理ルール その3:ボランティアワークは20%まで
僕はもともと好奇心旺盛で、興味を持ったらなんでも首を突っ込みたくなる性格であり、「世の中に役立てること」に喜びを感じるタイプでもあるので、気づけば無償のボランティアワークを抱え過ぎてしまっている時期がありました。
もちろん、複業の目的はお金だけではありません。
ただし、お金をもらわない前提で始めるボランティアワークは、本業や複業に支障を来すほどの負荷にならないように、量を調整する必要があります。
僕の場合は、「ボランティアワークに注ぐ時間は、週30時間の労働時間の20%に相当する6時間まで」と上限を決めました。
以上、複業にまつわる〝失敗〟パターンとその予防策を紹介してきました。
そして、これらの失敗パターンはすべて、次の章で紹介する「複業を成功させる五カ条」の裏返し。
つまり、このあとの「五カ条」を守って行動を続けていれば、失敗を恐れることはありません。
また、仮に少しくらい失敗したとしても、いつでもやり直せるのが複業の素晴らしい点でもあります。
自分にとって心地いい複業スタイルも十人十色です。
トライ&エラーを繰り返して、じっくりとあなたなりの複業スタイルを見つけ出してください。
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