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GDPを受けて~インフレ税の爪痕~
輸入減少の結果
2月17日、内閣府が発表した2024年10〜12月期の実質国内総生産(GDP)は前期比+0.7%、年率+2.8%でした:
2024年通年の仕上がりでは前年比+0.1%とかろうじて4年連続のプラス成長を維持しています。四半期のパスとしても増勢が定着しつつあることも前向きな材料と言えるでしょう(以下、四半期の議論は全て前期比とします)。また、在庫投資が▲0.2%ポイントだったので、これを考慮した最終需要(GDPから民間および公的在庫変動を控除して算出した値)は+0.9%とヘッドラインよりは少し高いこともポジティブな話ではあります。
もっとも、成長の中身を見る限り、今期の成長は全くポジティブには受け止められないでしょう。以下、今期の成長率を少しレビューした後、日本のGDP、GDI、GNIの位置関係とその強弱関係の意味、政治への影響など少し目線を伸ばした議論をしていきたいと思います。総じて前向きなヘッドラインに惑わされぬように丁寧な解釈が求められそうです。以下見ていきます。
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