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米大統領再選の年のS&P500は歴史的にも強い

シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。日経平均株価は取引時間中の史上最高値を超え、初めて3万9000円を上回りました。半導体大手エヌビディアの決算が史上予測を上回るなど好材料がありました。

今年は米大統領選挙の年ですが、1944年以来、米国の現役大統領が再選に立候補するたびに、S&P500はその年の上昇を記録してきました。現職が勝ったかどうかは問題ではなく、投票用紙に現職がいたということが重要でした。米国株の平均1年リターンは、大統領が再選を目指した過去13回のすべてのケースを対象にして16%だったようです。

現職の大統領は、短期的には経済を押し上げる政策を打つことができます。実際にジョー・バイデン大統領は、インフラ投資・雇用法、CHIPS法(アメリカ国内の半導体産業に関する政策)、インフレ抑制法に基づく支出を行っています。その結果、米国経済は多くの人々の予想よりも好調な状態が続く可能性があるということです。

モルガン・スタンレーのレポート
https://www.morganstanley.com/ideas/global-equity-market-outlook-2024

2023年および2024年のQ1までは、マグニフィセント・セブンは、S&P500の上昇の大部分に貢献をし、他の493銘柄はほぼフラットという現象を引き起こしました。

S&P 493 の残りの銘柄はマグニフィセント 7に追いつくのか、それともマグニフィセント 7 は残りの銘柄と同水準に戻るのでしょうか。Mag 7 はさらに上昇する余地はあるのでしょうか。

全世界株式インデックスに占める割合も半分が米国株で、その大半はMag7です。今後、何らかの弾みでこれらの企業が予想を下回る利益だった場合、インデックスが大暴落をするリスクも含んでいるかもしれません。

今年の前半は強気でよいかもしれませんが、大統領選挙が終わり、来年にかけて株価はどうなるかは慎重に考えた方がよいかもしれません。

株価は高いところで買うのを避けるためには、積立投資をして、ドルコスト平均法で時間の分散をすることが有効です。また、投資信託を購入している方でポートフォリオを組んでいる方は定期的にリバランスをすることで、高くなり過ぎているアセットを機会的に調整することができます。

ウォーレン・バフェットのように、危機が訪れた時に買いにいけるキャッシュを潤沢に保有しておくことも重要でしょう。


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