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連絡厳禁「山ごもり休暇」にみる働き方改革

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。有給消化してますか?

働き方改革の中で特に言われているのが、残業削減と有給休暇の取得。どうしても「周りに迷惑をかけたくない」と思い、休むきっかけを見つけられない人も多いでしょう。今年はゴールデンウィーク期間が長かったですが、みんなが一斉に休むので道路は大混雑、ホテルや飛行機等の値段も需給バランスにより高騰。また、この期間にサービスを提供する側は人手不足で大変なことになったと聞きます。

日本は転職率も低いので「急に人が辞める」という経験が少ないことも、休みが取りづらい一因かもしれません。「同じ人がずっとそこにいるだろう」という安心感から、業務がどんどん属人的になっていく。引き継ぐ機会もないので、書面ではなく暗黙知として人に蓄積されてしまう。これらは、育休取得の難しさなどにも通じるでしょう。

この課題に対して、ユニークなアプローチを導入している会社がありました。

制度開始は2011年。当時の従業員は今の半分以下の50人程度だった。会社の成長に併せて業務量も増えるなか休みづらいと、社員から休暇制度の充実を求める声が挙がっていた。

会社も一人でも欠けると仕事が回らない状況は経営リスクと捉えた。特定の人にノウハウがたまりすぎると、長期休暇を取る人や退職者が出れば経営に支障を来しかねないからだ。

「年1回の引き継ぎにより業務ノウハウを蓄え、社員を柔軟に配置転換できるようになった」(人事課の小川香保里氏)と会社も波及効果を実感する。

また、海外では雇用流動性が高いため、日常的に業務を可視化しています。そのためのツールも豊富ですし、そのことで一連の業務が見える化しており、生産性向上にも役立っています。さらに柔軟性を増したやり方として「ワークシェアリング」があります。

ワークシェアリングはもともとはヨーロッパ型の社会民主主義の中で生まれた発想で、オランダでの成功例が有名です。

基本的な考え方としては、仕事をたくさん抱えている人が自分の仕事を他の人に手伝ってもらい、仕事の無い人に雇用を与えるという考えです。失業率が高い時代に重要とされる考え方です。

今後の日本は働き手不足が深刻化すると予測されています。しかし、フルタイムで働いていた方が、出産や育児をきっかけに休職し、そのまま復帰しない例も多いです。これは、フルタイムに求められる労働時間が生活スタイルに合わないことも原因でしょう。もし柔軟な働き方ができるなら、仕事を続けたいという方も多いのでは。

多様な事情をもった方が、それぞれに合った形で貢献でき、それを実感できる。そんな社会をつくっていきたいですね!

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タイトル画像提供:Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

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