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 最近、福井県の永平寺に行ってきました。
 実家は山形県の酒田市で、お墓は酒田にありますが、
 一年前に亡くなった母のお骨の一部(分骨)を、
 永平寺に納骨してきたのです。
 
 納骨の儀式でお坊さんが、「今」の大事さをお話されたのです。
 禅では、今こそが大事で、そこに、あなたの全てがあると考えるといいます。

 あなたが「過去」と呼ぶものは、
 これまでのことを、どんなストーリーで、「今」とらえるかのことです。
 あなたが「未来」と呼ぶものは、
 これからのことを、どんなストーリーで、「今」とらえるかのことです。
 どちらも「今」起きていることなのです。
 その意味で、今しかないのです。

 だからこそ、今は大事なのです。
 そして今こそが、我々が変えられるものだから、なおさら大事なのです。
 
 禅の修行では、小さなことを大事するといいます。
 食事の時の箸をどう置くか。トイレでスリッパをどう脱ぐか。
 これらは一見小さなことですが、今のあなたを正に反映しています。
 これらの小さなことをどうするのか。それが今のあなたなのです。
 今のあなたの全てがそこにあるのです。
 
 これを禅では「而今」(にこん)と呼ぶとのことです。
 実はこれがカメラのニコンの語源にもなっているとのことです。
 
 私が、広く推進している、
 朝の前向きな20字書き込みと周りへの応援の習慣は
 いずれも小さなことです。
 しかし、だから大事なのです。
 その小さなことを実践できるかに、今のあなたがあるからです。
 
 忙しさを理由に、前向きな自分に向き合う機会を逃し、
 周りの前向きなメッセージをも無視しているとすれば、
 それがあなたです。そこにあなたの全てがあります。
 
 前向きに1日を始め、周りに心のこもった応援の
 メッセージを送っているとすれば
 それがあなたです。そこにあなたの全てがあります。
 
 それはあなたと周りや仕事のあらゆることに影響を与えるでしょう。
 これこそが、禅では「而今」と呼ばれていることだと思います。
 
 今の自分を大事にしましょう。

 矢野和男


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