中国デリバリー配達員たちの生活。日本のUberEats配達員より過酷かも
日本でもデリバリーが普及してきましたか?UberEatsが流行ってきてるみたいですね。先日こんな記事を読みました。
UberEatsの配達お兄さんも楽ではないってことですね。
そして出前サービスが日本より遥かに進んでる中国で、配達員について語られてるスレがあったのでみなさんにもシェアしましょう。UberEatsの仕事してる人にも、新しいサービス考えてる人にも参考になることあるかも。
■データから見えてくる配達員のリアル
前提知識として、中国のデリバリーサービス大手2強は美团(meituan)と饿了么(eleme)があります。この誕生と競争の歴史も面白いのですが、長くなるから今日は割愛。初めて聞いたよって人はあとでググって調べてください。
中国のデリバリービジネスは食品や飲料の配達はもちろん、花や植物、新鮮な果物や野菜、薬なども配達可能です。また、指定したものを代わりに買って来てもらう「跑腿」サービスも利用できます。
出前のやってない店やそもそも出前なんて関係ない店でも大丈夫です。同僚も一回ランチで服を汚してしまい、「跑腿」サービスを利用してユニクロの服を買ってきてもらいました。30分くらいで届きました、神です!
美团研究院发布が公開した情報によると、2018年には、270万人以上のライダーたちが美团の配達員として収入を得ていて、これは2017年から約50万人増加したようです。
世界一の従業員数と言われるウォルマートが230万人、すでに抜いてますね。2020年の今は300万人超えてるのではと思います。
彼らの45%が1日あたり20件以上の注文を受け取り、40%が1日あたり50キロメートル以上移動しているとのこと。そして35%は、工場、企業、自営業など他の収入源も持っていると解説されています。
次にデモグラですが、配達兄さんたちは主に80年代、90年代以降生まれで、実はおっさんは少なく、92%が男性。77%は農村部から来ているのですが、大学の卒業証書を持っている割合は意外と高く15%。
そして60%が結婚しての子持ち。30%は毎月5000元以上の収入があり、50%にとって美团での収入が家族にとってのメインの収入源となっているとのこと。
家族のために働いている人が多い。いつもお世話になってます、ご苦労さまです!
■実際のところ収入はどのくらい?
投稿されていたKGさんの友人の例ですと、パートタイム契約で毎日配達ではなく1日6時間しか走らずマイペースで頑張ってる人でこのくらいです↓
一回あたりの配達料が5元くらいで、80円くらいでしょうか。
これで一日にすると1200円ほど。これに遅刻や客からの評価などが追加の要素としてあって、収入は変わってきます。
またフルタイムだとかなり変わってくるようで、彼の場合はフルタイムのときは月額4 - 5000元くらいだったとのこと。フルタイム契約だと保険があったり、ボーナスがあったり、雨の日は追加でお金もらえたりと優遇されるみたいです。
美团研究院が発表したReportによると、30%が5000元以上の月収でそのほとんどは北京や上海などの大都市で働いてます。 そして189万人の配達員たちの収入は5000元未満。平均すると中国の平均年収よりわずかに良いくらいでしょうか。
もちろん、利用する僕らは安い値段で配達してくれることの恩恵を受けています。
■配達お兄さんたちをみんな応援してるよ
肺炎規制のようなときの配達はもちろん辛いし、病気などへの保証はないし、長時間労働もあり得るし、理不尽な客もいるだろうし...と大変な仕事であることは間違いなく、この業界自体流動性が高いとのこと。
そんな大変な彼らを応援する人も多いです。
データによると2018年、ユーザーは配達員に対して3億のファボ、2億5千万の感謝の言葉を書きました。 注文時に8100万件の「安全に注意を」と、6000万件の「急がなくて大丈夫だよ」と、4000万件の「雨だからゆっくりでOK」とメッセージがあったとのこと。泣ける。
彼らの努力を国もみんなもリスペクトしていて、2019年の建国70年パレードにも登場して大人気でした。
僕の生活も支えてくれてる恩人たち。日本のUberEatsもこのくらい浸透して、配達員をリスペクトするような社会になるかもしれませんね。
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