見出し画像

Z世代トレンド:Indie Sleaze

Z世代のトレンドを分析しているTikTokerの間で一躍話題になっているトレンドが、「Indie Sleaze」と呼ばれるものだ。一体どのようなトレンドなのか、どのような経緯を経てZ世代に取り入れられているのかについて書かれている記事をまとめます。

「薄汚くてマキシマリスト、そしてパフォーマンス的にヴィンテージな世界観のIndie Sleazeのムーブメントは、MySpaceの全盛期とTumblrの登場と時を同じくして起こった。マーク・ハンター(別名ザ・コブラスネイク)、ベス・ディットー、ジェレミー・スコット、スカイ・フェレイラといった支持者は、90年代のグランジと同様に80年代からインスピレーションを得て、自発的かつ挑発的なフラッシュ写真ですべての快楽主義をとらえ、過敏な美学を擁護していた。その主役はアメリカンアパレルだった。」


「みんなが話題にしているIndie Sleazeのトレンド」

「Indie Sleazeとは?

Indie Sleazeとは、2000年代から2010年代にかけてのインディー・ロック・スタイルを取り入れた最新のスタイル。Vogueによると、「90年代のグランジと80年代の豪華さを雑に融合させ、レトロスタイルをほとんど気取った感じで仕上げている」そうで、Z世代に取り入れられているようだ。

このトレンドの先駆者は、The LibertinesのロッカーPete Doherty、スーパーモデルのKate Moss、モデル、TVプレゼンター、ファッション界の大物Alexa Chung、The KillersのフロントマンBrandon Flowers、そして90年代のインディーバンドのほとんどである。

女性たちは、小さなショートパンツ、レザージャケット、破れたタイツ、オーバーサイズのジャケット、スタッズブーツ、フィッシュネット、カウボーイブーツなどをよく着ていた。

Twitterの反応を見ると、”インディーズ時代”に参加した人たちのほとんどが30代半ばから40代になっているので、少し懐かしすぎるかもしれないが、人々はむしろこのIndie Sleazeのトレンドを滑稽に感じているようだ。」


「Indie Sleazeのルックを得るには」


この記事では、具体的なアイコンやTumblr世代でのファッションをどのように現代的に取り入れたら良いかなど、当時のファッショントレンドに浸っていた人の観点から書かれている。


「"Indie Sleaze"の台頭があなたのワードローブにとって意味すること」


メンズファッションにIndie Sleazeトレンドを取り入れるにはどうしたら良いのかについては、GQのこの記事が詳しく言及している。

「Indie Sleazeスタイルの重要な構成要素は、少し混乱したように見えることに傾倒することにある。"磨かれていない"ルックへの回帰。パンクやサブカルチャーの引用と屈折を難なくこなすブランド、Our Legacyは、センスの良いインディーデザインの一例です。モヘアのカーディガン、レザーのパンツ、程よく色褪せたグラフィックTシャツ、ヒールのあるブーツは、数年前から話題になっている。みすぼらしいが、実はクールで、それゆえ彼らのパワーは衰えない。」



「パンデミックによってZ世代の間でTikTokで復活した4大ファッショントレンド」

この記事では、Z世代がTikTokを拠点に復活させたレトロトレンドについてまとめている。ここでもIndie Sleazeは「4大トレンド」の一つとして取り上げられている。

「Z世代は、世界が閉鎖されている間に、TikTokで90年代とミレニアムを取り戻した。私たちは、ワクチン接種後の世界に、まるでタイムスリップしたかのような気分で現れたのだ。Z世代は、不況によってさらに悪化した世界的な健康危機の最中に、よりシンプルだった時代を懐かしんでいるのだ。

Y2K - Z世代がSNS以前の時代に初めて逃避し、暗い経済状況とは対照的な明るい色彩に彩られた時代。

Indie Sleaze - フラッシュ撮影が主流だった時代の快楽主義的な雰囲気が特徴で、経済が行き詰まった後、よりシンプルな時代と楽しみを求めることを表している。

Old Money - ラルフローレンのポロシャツとテニススカートを特徴とし、「ダークアカデミア」とも呼ばれる美的世界観は、新しいミレニアムマネーの上に築かれた2010年代の経済を振り返っている。

Twee - 政治的混乱の中で幸福を見出そうとしたこのトレンドの原点である時代を懐かしく思うことで復活」

記事を読んでくださりありがとうございます!いただけたサポートは、記事を書く際に参考しているNew York TimesやLA Times等の十数社のサブスクリプション費用にあてます。