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中国のインスタントラーメン事情の変化が面白い

どうやら残念ながら、コロナウイルス肺炎がますます流行しそうな日本。中国の今が日本の未来になる可能性がかなりある、いろいろ知っておくべきだと思います。

中国で、新型コロナウイルス肺炎による経済への悪影響は避けられません。みんなが気がつかなそうな負の影響については以前noteに書きました。

現在の中国ではたくさんの企業が危機に直面していて、生き残る方法を見つけようとしています。これは新しいテクノロジーやビジネスが生まれる機会にもなり得ると思います。

そんな中、僕らの生活を支えるインスタントラーメン大手の「康师傅(Master Kong)」のことが特集されてましたので紹介しましょう。

■康傅の株価が高騰

2月12日、康师傅の株価が大きく上昇しました。香港市場での株価は5.36%上昇して15.34HK$となり、今年に入ってからの株価上昇が15%を超えました。

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春節以降に生産能力を増強していると報じられていて、天津にある工場では春節休みを3日早く切り上げ、今は一日に400万個を超えるインスタント麺を生産しているとのこと。

他工場も地方政府の援助を受けて生産を増やしているとのことです。

そこまで増産してるのは、供給量が需要に追いつかないから。

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春節期間にECサイト大手のJDでのインスタント食品の取引量は3.5倍に増加し、そのうち1500万個がインスタント麺。

またタオバオでも、1月20日 - 2月2日でインスタント食品の売り上げが10倍以上増加したとのこと。

■いつの間にかインスタント麺が進化

中国ではデリバリーサービスの大躍進で、一般消費者からのインスタント麺への注目は下がっていた、更に投資家からの注目も下がっていました。

でも非常食と言われるくらいですから、今のような状況では圧倒的強さを発揮しますね。日持ちするしお湯だけで作れて美味しいという神食品。

そしてかなり美味しくなっている。日本人の味覚だと日本のカップ麺の方が美味しいかもですが、中国も負けてはいないです。

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個人的な感想として、日本のインスタントラーメンは、いかに店で食べるラーメンに近づけるかを追求してるように思えます。味も塩や味噌、豚骨などお店でもポピュラーな味が多いです。

しかし中国のインスタントラーメンが求めるのは、いかに普通の食事の味が再現できるかです(もちろんきちんとした料理と比べられないですが)。

その思いは中国語の名前からも伝わると思います。「方便面」(便利な麺類って意味)で、これはラーメンに限りません。

そのため、いろんな料理を再現したいから味の選択も鬼ほどあります。例えば紹介してきた大手の康师傅が生産する味の種類は200を超えてるそうです。

スーパーに行くとよく目に入るのは、定番の「醤油で煮込んだ牛肉味」(真っ赤の包装のやつ)、「焼きネギとスペアリブ味」「高菜漬け味」「香ばし辛い牛肉味」「山椒ピリ辛牛肉味」「卵とトマトのあんかけ味」「海鮮味」「トマトと牛肉の煮込み味」「しいたけと鳥煮込み味」などがあります。

もちろん日本スタイルの豚骨プラスなんとかの味も結構あります。詳しくは別の機会に紹介したいと思います。

■絶対食べない味がエリアごとで鮮明に

今回の非常食爆買いには、面白い現象もありました。広い国なのでそれぞれの土地の食生活も異なります。

そしてエリアによって超絶拒否された味が判明しました。まさに餓死になったとしても絶対買わないラーメンの写真がちょこちょこネットにアップロードされてます。

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↑「しいたけと鳥煮込み味」が大量に売れ残った件。最初に武漢で撮られて、どんだけ「しいたけと鳥煮込み味」が嫌いなの?でWeiboで話題になりました。

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↑ここでは「高菜漬け味」が絶不評。

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↑「海鮮味」の売り残し。

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↑「香ばし辛い牛肉味」、辛いものが苦手のところかな。

元々は様々な味がカラフルに並んでいたはずなのに、一色だけ売れ残ってるのはなかなかインパクトありますね。

夜な夜な書いてラーメン食べたくなりました。インスタントのリアンピーもありますから今度紹介しますね。

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(参考資料)


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