高まるサウナ熱 そのブームの今後を占う
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
「サウナー」「サ旅」「サ飯」ーーー 雑誌やメディアにも一般的に登場するようになったこれらの言葉。かつては年配の方々向けだと思われていた温浴施設やカプセルホテル併設のサウナですが、いまでは新しい施設も続々オープンして若者たちにも人気を博しています。
また、コロナ禍の影響で密を避けたいけど交流はしたいという希望からか、キャンプ熱も高まっています。そこにフィットするように薪ストーブを使った「テントサウナ」も続々登場し、キャンプ+サウナという新しいカタチの「サ旅」を楽しむ方も増えているようです。
テントサウナが人気なのは男女が水着で一緒に楽しめること。あれ? サウナ施設は水着でも男女で利用できないの?と不思議に思いますよね。サウナ施設は各都道府県の「公衆浴場法施行条例」を遵守する必要があるのですが、その文言の解釈を巡ってよかったり、だめだったりするようです。具体的には「7歳以上の男女は混浴禁止」という点なのですが、水着をきてても「混浴」にあたるのかという部分に解釈の幅があると。
ブームを呼び水に地域へ人を呼び込もうと、各地でサウナーの獲得合戦が始まっています。山梨県ではより利用しやすくするためにこの条例を改正しました。
サウナ人口全体でみると、ブームとは裏腹に減少傾向が見られます。もちろん、コロナ禍によるインパクトが大きいですが、地方施設の閉鎖などの影響もありそうです。
これらの動向を踏まえると、都市部から地方へと移動する「サ旅」には大きなポテンシャルがありそうです。週末に郊外のスーパー銭湯に行く感覚で、ちょっと足を伸ばしていけるところ。
温泉は源泉を見つけないといけないためどこでもできる話ではありませんが、サウナであればどの地域でもアイデア次第で実現できます。たとえば、厳冬の北海道・十勝では氷結した湖に穴を開けてエクストリームな水風呂体験ができる施設も人気です。
日常のホッとする地元のサウナ施設もよいですが、今後は「ハレの日のイベント」としてのサウナがさらに熱くなってくるでしょう。
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タイトル画像提供:ライダー写真家はじめ / PIXTA(ピクスタ)