福山雅治もテイラー・スウィフトもアスリート級に鍛える、AI時代の「スターの身体性」
2023年のTIME誌「今年の人」は歌手テイラー・スウィフト。コロナあけの世界ツアーの興行収入は10億ドル突破、大谷翔平どころではない。もはや「世界エンタメ界の頂点」を超えて「世界人類の頂点」である。
AIが注目される昨今だが、とくに生成AIのアウトプットは中途半端なものにとどまらざるをえない。人間が過去に作り、かつ電子情報として残したものしか扱うことができないのだから。そんな時代環境では、身体性を極めたリアル人間の価値は今まで以上に上がる。結局、感情を揺さぶることのできるリアル人間が最強となるだろう。
トップアーティストとは身体性を極める存在。そんな日々のトレーニングについて書いてみよう。
福山雅治(54歳)ベンチプレス110kg
12/22日経電子版に福山さんインタビューが。毎週1日、1回5時間のトレーニング時間を予定に組み込んでおり、ベンチプレスは110kg を上げる。調べると、2022年11月に最大90kgに落ちてその後回復した話も出てきた。睡眠時無呼吸で睡眠不十分だったのがスランプの原因だったようだ(睡眠休養大事!)
インタビューで福山さん言うように、声帯も筋肉なので、発声トレーニング=声の筋トレも続けている。同時に身体の筋トレもすることで、全身の筋合成が高まっているはず、声帯に好影響があっておかしくない。
福山さんが毎週、5時間の連続トレーニングができるということは、それだけの運動持久力もあるということ。たぶん残りの日でも、ランニングのような持久的な運動をして、トレーニング効果を維持してると思う。
ちなみにベンチププレス110kgとはお米5kgパック22個を持ち上げるという意味だが、成人男性平均50kgの2倍以上。パワー系のトップアスリートでも筋トレをちゃんとやってないとこれくらいのようだ。芸能系ではシュワルツネッガー225(昔の本職)・ウィル・スミス175(アメリカの芸能人は異常)・松本人志130(お笑い芸人も異常)・なかやまきんにくん120(現職)・稲葉浩志長渕剛100など情報でてきた。
ライブに強いベテラン歌手が目立つよね。稲葉浩志59歳(1964)、長渕剛67歳(1956)、矢沢永吉74歳(1949)。(100kg挙げた時期は不明だが)。みな声を落としていないのが共通すると思う。
こうした動きの最初期は、僕の知る範囲では矢沢永吉さん(74)。35歳のインタビュー動画で
と言っている。
不良イメージの強いローリング・ストーンズのミック・ジャガーも、40前後からすでに健康&トレーニング生活に入っていたということだ。
テイラー・スウィフト(34)、3時間走りながらガチ歌唱
2023年度の世界人類の頂点、テイラーさんのトレーニングについて英ガーディアン(翻訳COURRiER)で記事になっている。引用:
つまり、「歌いながら3時間踊り続けることのできる持久力」をまず鍛えあげる。この体力がパフォーマンスの大枠となり、そこにダンスの技術を流し込んでいく。
42歳のビヨンセ、65歳のマドンナも、似たようなことをしている。パーソナル・トレーナーは世界ツアーの途中にも呼ばれ、あるいは同行して、ツアー中にも鍛える。栄養の専門家も同行する。夜はパーティーとかしないで(一部のロック系除く)、健康なお茶を飲んで早く寝る。
日本のアイドルグループは(まったく詳しくないが)、踊れても、踊りながら歌う技術までは持ってない例が多いと思う。また20代のうちに当然のように引退してゆく。復活しても歌えてない場合もわるとあるような。。
20代までは、何もしなくても(ただ食べないでスリムでいるだけでも)まあなんとななるが、30過ぎてからはメンテナンス次第だ。
(追記)
"米旅行協会は、23年の全米公演で「間接支出も含めると計100億ドル(約1.5兆円)の経済効果があった」と見積もる。観客はホテルや食事など地元経済に1人あたり平均1300ドルを費やし、他のコンサート(平均300ドル)の4.3倍 〜米ブルームバーグ通信は、歌手ビヨンセさんのツアーと合わせて23年7〜9月の米GDPを54億ドル押し上げると報じた"
ミック・ジャガーとキース・リチャーズ(80)
ローリング・ストーンズは、ミックとキース80歳にして新たにオリジナルアルバムを出し、平手友梨奈&ムロツヨシのドラマのテーマにもなってた(まさか新曲だとおもわずに聞いていた。ドラマは気持ちよく見れて良)
その今年2023年のライブ映像:
いつまでもローリング・ストーンズであり続けている。デビューから60年経って。
18年ぶりのオリジナルアルバムということで、ビートルズの"新曲"とあわせてニュースになっているが、新曲といっても完全に異質である。
健康生活を続けているのは、10月のTBSインタビューでも言ってた。「酒もクスリ💊もほどほど」というのがストーンズらしい💊💊💊。まあ80歳なんで医療薬 も 使うのだろう笑
(ちなみにインタビュアーは須賀川拓記者、その後に紛争地に入ってゆく、その直前期。熱い。全体の担当を知人がやってて録画しておいた)
ロック=グルーピーと朝までパーリー!みたいなのは、80年代に既に終わっていたのである。というか、そうできた人たちが生き残ったのか。
年末、紅白とかで昔の人気バンドの再結成とかあると、身体の仕上がり感と、ボーカルの現役感は、かなり一致する印象もある。ボテッとした中年感んあるとパフォーマンスも中年感ありがち。
なお演歌歌手は別で、年齢感が味になる。たぶん全国を公演して場数を積んでて、声帯トレーニングが十分なのも大きいと思う。トレーニング理論の「得意性の原則」の通り。ただ、北島三郎が紅白引退したのは77歳の2013年、大御所のおじいさん感あった印象。ストーンズは80歳でこれが。矢沢さんも77か80かでまた紅白出ると予測しておこう。
追記:ベストボディ西川貴教(53)
2024/1/25, NHK SONGSに西川貴教53歳が5年ぶり登場。トレーニング中心に番組が構成されてた ↓
2020年のコロナ禍にミュージシャンの活躍の場がなくなって暇つぶしのように筋トレ美を競うコンテスト、BEST BODY JAPAN 2022 日本代表選手に2年連続選出。モデル部門の50代クラスという枠で、鍛え方は他の代表と見比べてまったく遜色ない。
身長は公称161cm(一説には155cm)、デビュー時体重40kgちょっとというギャル並み低体重だったのを、2002年頃からトレーニングを本格開始し、約50kgまで増やした。この肉体パワーアップはボーカルにも好影響で、高音が2音あがったと。
ちなみにSONGS、Globeカバーの「Love again」とくに良かった。オリジナルのKEIKOは高音の伸びが魅力(この曲は抑えめだが)、それと同じキーで歌う50代男性!
(1998年のオリジナルの方を。当時、僕は売れすぎていたコムロサウンドを好きではなかったけど、改めて聴くと、とても良い。小室哲哉39歳&KEIKO25歳、この二人の最高到達点では。一方で西川貴教の明るさ、強さは、再生と復活をテーマにしたこの曲に合う。新しい生命を吹き込んでいるカバーだった)
追記2:50歳で105kgバーベルあげる松嶋菜々子!!
GTO2でも夫の反町隆史とともに健在ぶりを見せつけた松嶋菜々子さん(1973生)、24年2月のインタビューで、
松嶋菜々子さんは身長174cmらしく、体重は非公表だが50kgという情報があった(たぶんもう少し多い気がするが)。デッドリフト女性日本記録は52kg級で162kgという情報があり、その2/3を50歳で出すのはすごい。反町隆史がマッチョを維持してるのと少なくとも同等、たぶんそれ以上。
このインタビューでは、
とも。
動いて、食べて、寝れば、多くの体の問題は解決するのだ。
結論:「体力=仕事力」なのはアーティストも同じ
↑ 2023年1月「トライアスロンをやめて分かった「体力=仕事力」』、月間ランキング6位の人気記事です
(Top画像はむりやりなスター感w)