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猫であふれるインターネット 経済効果は2兆円

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

先日の2月22日は「ねこの日」(にゃーにゃーにゃー)でした。インターネット上ではSNSを中心に非常に盛り上がり、X(旧Twitter)では企業の公式アカウント名がねこっぽくなったりしていました。リクルートの旅行情報誌「じゃらん」が「にゃらん」、ワイモバイルが「ニャイモバイル」になったりといった具合です。

新型コロナウイルス禍では在宅時間が増え、癒やしを求めて新たに猫を飼う人が増えたとされる。犬と比べて飼育費用が安く、毎日散歩する必要もない。狂犬病などの予防接種も猫には義務付けられていないため飼育のハードルは低い。

矢野経済研究所(東京・中野)によると、ペット関連産業全体の市場規模は17年度に1兆5193億円だった。24年度には1兆8370億円に上ると予測する。特にキャットフード市場は、猫がかかりやすい病気に配慮した食事などで拡大傾向が続くという。

経済効果に詳しい関西大の宮本勝浩名誉教授は、24年の猫の経済効果について約2兆4941億円にのぼると試算する。プロ野球阪神タイガースの18年ぶりのセリーグ優勝の経済効果は約872億円。「ネコノミクス」を超えるには単純計算で29回優勝する必要がある。

日経電子版

猫の経済効果が2兆円超というのは驚きです。インターネットでは(それ以前のパソコン通信時代からという説も)犬よりも猫のほうがコンテンツとして人気がある、という指摘は以前からありました。例えばInstagramで「#犬」のタグを持つものは、約3545万件。「#猫」では約6042万件と倍近いです。

今から約10年前のことですが、「インターネットの父」ことティム・バーナーズ=リー氏が掲示板サイト「Reddit」に降臨してAMA(Ask Me Anything: 質問になんでも答えるよ)をしたときのことです。「インターネットの用途として全く予想していなかったけれども、実際に主な理由になっているものはなに?」との質問に対して「仔猫」と回答しています。Webの考案者でも予想していなかったのですね。

Redditより

「実際に猫の写真を投稿したことはあるか?」との質問には「犬はYes。猫はNo」と回答しています。犬はあるんだ(笑)。

Redditより

ではなぜこんなにもネットで猫が愛されるのか。実は科学的な理由もあるようなのです。犬は個別検索、猫は口コミでシェアされやすいという指摘も興味深いですね。

私は犬も猫も同時に飼っている時期がありましたので、どっちの気持ちもわかります。が、やはりSNSで見る時間は猫のほうが長いかもしれません。。。


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※ タイトル画像は筆者撮影(昔の飼い猫)


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