シンガポール 学校や習い事のホスピタリティがすごい
シンガポールにある学校や習い事のホスピタリティはすごいと感じます。ローカルの習い事は3歳から大抵母子分離で先生が子供の面倒を見ながらピアノなどを教えてくれるのです。トイレにも連れて行ってくれたりするので親は大助かりです。また、ピアノの練習などを自宅で強制されたりもありません。もちろん練習をした方が上達は早いかもしれませんが、あまりにも厳しいと嫌になってやめてしまうリスクもあります(自分がそうでした)。それよりも褒めて伸ばして自己肯定感を高めていくアプローチなのです。先生が優しくてクラスが楽しいので子供はいつも習い事を楽しみにしています。未就学児の習い事はどれが将来開花するかわからないのでこれくらい緩くてもいいのではないかと思います。それよりも先生が厳しいなどの理由から早期で嫌いになってしまうリスクの方が大きいと感じます。
また、インターナショナルスクールもdoor-to-doorでバスで送迎をしてくれて、夏休み中もお金を払えば子供を預かってくれて、教育を受けさせ、食べさせてくれて、写真もたくさん送ってくれます。思えば、今年1年間、学校から緊急の電話を受けたこともなく(昨年は3歳だったのでトイレのアクシデントや発熱などで連絡を受けたことも)、何のストレスもなく学校に通わせることができ、それは奇跡的なことだったのかもしれないと感じました。全くストレスなく仕事に集中ができました。
さて、日本を始めとして、イギリスなど欧州の国の中にも、子供のしつけなどが厳しい国もあります。イギリス人の先生のクラスを受けた時に、シンガポール流とは全く違い、昔に自分が受けていた日本の習い事を思い出しました。先生の指示に事細かく従わなければ叱られるといった感じです。インター校でもイギリス系はしつけが厳しくて有名な学校もあります。
シンガポールの習い事は完全にサービス業となっており、お金の払い主を満足させるビジネスとなっています。先生の言うことが絶対であり、保護者も子供もそれに従うといったスタイルの古き習い事システムとは違います。どちらがよいかは分かりませんし、保護者によって好きなスタイルもあるでしょう。
しかし、シンガポール流に慣れてしまうと、間違えて古きシステムのクラスを受けて注意されると鳩が豆鉄砲を食ったように、「お金を払っているのに、なぜ叱られる?(怖い!)」とびっくりしてしまうのです。もちろん、こちらが規約外なことをした場合(ピックアップがすごく遅れる、無理なお願いを先生にリクエストしたなど)は注意をされるべきでしょうが、それもローカルシステムではすごく優しく諭されるだけなので全く不快になった記憶がないです。久しぶりに古きシステムを間違えて受けてしまい、些細なことで非常にガミガミ注意をされて(しかも講師の感情的な問題もあり)不快になってしまったのです。また、空気のように感じているローカルシステムを当たり前と感じていましたが、非常にストレスなくサービスを提供していただいていたのだと有り難みが身に沁みました。
日本でもポピンズのベビーシッターサービスを利用していますが、シンガポールのサービスに近く、利用者は全くストレスを感じることなくサービスを利用できます。スタッフも教育をしっかり受けているので保護者や子供に対してとてもよくしてくれる印象でした。やはり、仕事や子育てで疲れていると、学校や習い事までもストレスを受けたくないもの。こうしたサービスを日本でも増やしていくとビジネスチャンスがあると思います。