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ニュースは古い記事から読むことでマーケティング思考を磨く

マーケティング思考を磨く情報インプット方法を考える上で、参考になった書籍を1冊あげるとしたら「逆・タイムマシン経営論」です。

複雑に変化していくビジネスの背後にある本質的な論理を見抜き、経営センスと大局観を体得する。そこに逆・タイムマシン経営論の目的があります。必要となるのは新聞や雑誌の過去記事だけ。たいしたコストはかかりません。ほとんどの人がその効果を知らないだけで、その気になればすぐに実行できる「思考の型」です。

逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

マーケティングセンスとは何かを考えると、
時代の中で変わること、変わらないこと
を見極める力であり、その力は新聞や雑誌の読み方を変えるだけで身につけられることを教えてもらいました。

歴史から学ぶとは何か?

マーケティングに限らずビジネス全般で「歴史から学ぼう」とよく言われます。

この歴史から学ぶことをマーケティングの仕事に置き換えると何かを整理してみました。

マーケティングの権威であるコトラーは、下記の2つに分けて外部環境を読み解く重要性を書いています。

一過性の流行であるファッド(Fad)・長期的なトレンド(Trend)の2つに分かれる

フィリップ・コトラー

さらに、定番として根付くクラシック(Classic)の観点で読み解くことも触れられています。

図で整理します。

ファッド、トレンド、クラシックの3つの変化を整理することが、マーケティング視点で「歴史から学ぶ」ことだと捉えることができるのではないでしょうか。

では、具体的に何をして歴史から学べると良いのでしょうか?

新聞の過去記事を読む習慣をつくることが有効では?

「逆・タイムマシン経営論」の学びを活かして実践してよかったことは、日経電子版の「期間並び替え機能」を活用し、調べているテーマの15年前の記事を読む習慣をつくったことです。

日経電子版の中には、期間並び替え機能があり、この機能を活用して過去記事を読みます。

例えば、2010年の記事と2024年の記事を比較して、15年でどのように社会・市場環境が変わったかを整理していきます。

その時に活用しているフォーマットはこちら。

PEST分析の詳細解説は下記をご参照ください。

このニュースの過去記事を読み、PEST分析を習慣化することで、
時代の中で変わったこと、変わらなかったこと
が理解することができ、外部環境を深く取られる力を養うことができると考えています。

すぐできるマーケティング思考力トレーニングですので、ぜひ日々のインプット習慣に取り入れてみてください!

バズワードに飛びつかない

バズワードに飛びつかないための思考訓練は、マーケティングに関わる人は常日頃から行なっておけると良いと考えています。

ホンダジェットを生み出した藤野さんのバズワード化した技術に飛びつかないことの重要性を語っている記事が面白いので、ぜひ読んでみてください。

⼀般論として、バズワード化している多くの技術には落とし⽳があります。マネジメント側の多⾯的な技術評価がまだ十分にできていないのに、世間の過度な期待に反応してしまう。さらにそれを投資家もあおるので、現実を直視しないで見切り発車で決定してしまうケースも少なくありません。つまり技術面、マネジメント面で適切な判断を行わずに間違いを起こしてしまうリスクがある。

日経クロステック 「逆・タイムマシン経営論」をめぐるホンダジェット開発者との対話 
ホンダジェット藤野氏、バズワード化した技術には落とし穴がある

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