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仕事と休暇を両立する「ワーケーション」は普及するか?

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

「ワーケーション」という言葉をご存知でしょうか?

ワーク(仕事)+バケーション(休暇)からできた造語で、休暇中に滞在先の観光地などで働くことを意味しています。長期間のバカンス文化のある国では以前からあり、例えば1~2週間の休暇を取ったときにちょっとだけ働くようなスタイルです。

私の上司はフランス人なので、年に2回程度必ず長期休みを取ります。そのときにも1~2日はメールを見たりする時間をとったり、経営会議など重要なミーティングだけは出席して、適切な指示や意思決定をしています。そのタイミングは休暇前に「XX日の午後は仕事する」と共有されているため、こちら側もなにかあったらそこで相談しようと心構えができます。

これまではテレワーク環境が整っているグローバル系やIT企業でしかできなかったことです。しかし、今回の在宅勤務推進の影響で社内環境が整ったとすれば、このような働き方が可能になる企業は増えていくのではないでしょうか。

実はこのワーケーション、近年特に注目を集めています。その理由は、有給休暇の取得促進策としてです。いわゆる「働き方改革関連法」により、2019年4月より年間10日以上の有給休暇が付与される全労働者に対して、毎年5日間は時期を指定して有給休暇を取得させることが義務付けられました。

企業や自治体も活用に乗り出しています。いち早くワーケーション誘致に取り組み始めた和歌山県では、白浜町に続々と企業が集まり、南紀白浜空港の搭乗者数は過去最高を記録したそうです。

和歌山県によると、県が把握しているワーケーションの県内体験者は2017~18年度で49社567人となった。増えるビジネス交流は地元に新たな活気を生んでいる。

「ワーケーションが追い風になり、空港の搭乗者数が伸びた」と声を弾ませるのは、南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポート(同町)の岡田信一郎社長。同空港の18年度の搭乗者数は約16万人で過去最高となった。ホテル運営の白浜館は7月、白浜町にビジネス客も対象にしたホテルを開いた。中田力文社長は「先日もワーケーションの視察で旅行客が宿泊した」とビジネス需要に期待を寄せる。

国立公園を管掌する環境省も推進に乗り出しました。ワーケーションのためにはインターネット環境が欠かせません。園内施設などへのWiFiなどのネット環境の整備や設備改修などを後押しし、国立公園の利用を促します。

国は国立公園の環境を保護するだけではなく利用との両立を目指している。国立公園への訪日客増をめざし「国立公園満喫プロジェクト」を2016年から始め、20年までに年間430万人から1000万人に増やす目標を掲げた。

18年の外国人利用者数は約694万人となり17年比で約16%増えたが、新型コロナの影響で訪日客は激減し、20年の目標達成は極めて厳しくなっている。環境省によると国立公園内の平均宿泊日数は約1.3日にとどまる。国立公園でのワーケーションを通じて滞在日数を延ばし、インバウンドの落ち込みを補い、地域経済の下支えも狙う。

開始時期が遅れていますが、政府が打ち出した官民一体の消費喚起策である「Go To キャンペーン」も、ワーケーション普及を加速させるかもしれません。

直近では感染者数の増加傾向も見られており、予断を許さない状況は続いています。安心して旅行をしながら、これまでより長期間お気に入りの土地で「ワーケーション」する日がくることを待ち望んでいます。

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タイトル画像提供:sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)

#COMEMO #NIKKEI

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コメント (1)
私は和歌山県田辺市に住んでいたことがあります。白浜は隣町なのでよく遊びに行きました。のどかなところでリモートワーク…いいですね。
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