エネルギー資源を持つものが、エネルギー覇権を考えるのは当たり前
トランプ氏は選挙キャンペーンの当初「America First Energy Plan」と言っていたものが、2016年5月くらいからですかね、「エネルギー支配力(energy dominance)」という言葉を使うようになったのは。エネルギー支配力を経済外交政策の戦略目標とし、
・米国内に産出する化石燃料の活用により、雇用を増やし、給料を上げる。
・OPECや敵対的な国々からの完全なエネルギー自立(energy independence)
・エネルギー生産からの収入を、道路、学校などのインフラ建設に充当する
・きれいな水と大気という本当の環境問題の解決に資するインフラ投資を行う
・気候変動の存在を否定はしないが、エネルギー安定供給・安全保障と産業競争力を優先。
・原子力は、長期にわたりエネルギーを供給し続けてくれる価値ある電源。all-the-above program の一翼を担い続け、エネルギー自立のカギとなる。
というのが彼のエネルギー関連政策に関するスタンスでした。
その点では特に新味はないです。ここまで露わに言うかどうかは別として、エネルギー資源を持つものが、エネルギー覇権を握ろうとするのは当たり前。
それを前提として、考えなければならないのは、エネルギー資源を持たない我々日本が、どう生殺与奪を握られないようにするか。
この1点。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO33503990X20C18A7MM8000/