大学進学したら、テニスサークルに入るべき理由
こんにちは、めがねシャチョウです。
最近、大学での対面授業も少しずつですが増えてきています。サークル活動もまだまだな時期かもしれませんが、今後に向けての話とお考えください。
今日は大学生の方、もしくはこれから大学生になるよという方に向けてアドバイスをしていきたいと思います。早速ですがみなさん、サークルに対してどのような印象を持っていますか?大学生の青春といえばサークル活動!というイメージがありますよね。サークル活動をして、飲み会をして、遊んで、、、大学生活の多くの時間をサークルの仲間とともに過ごす人もいると思います。もちろん、真面目に活動をしているサークルもたくさんありますが、やっぱり遊びや飲みばかりだという印象をもつ方が多いと思います。
俗に言う飲みサーがあったりテニスサークルを名乗っているのにテニスを全くしないということもあります。もちろん、遊びや飲みだけを楽しんで欲しいということではなく、伝えたいことがあるので誤解はしないようにお願いします。ではなぜめがねシャチョウはサークルに入るべきだというのか、その理由について詳しく話していきたいと思います。
これから話すことは今、大学生でサークルに入っていないという人も今の環境のまま十分に活用していただける内容となっていますのでぜひ聞いていってください。
難しい言葉から入りますが、組織心理学において,組織選択は Person- Organization Fit の概念が用いられてきました。
このPerson- Organization Fit(以下POFit(ポフィット))とは、個人と組織が適合している程度を表し、入社後の職務態度を促す重要な概念であることから,多くの研究者の関心を集め、多くの研究がなされてきました。
POFitは職務中の態度だけではなく, 職業選択や採用過程においても重要な要因 として捉えられています。
そして、POFit と組織参入との関連に関して、POFit の側面である、「組織と個人の価値観の一致」、「欲求-構造適合」が扱われています。
一つずつ話していきましょう。
まず、組織と個人の価値一致と組織参入に関する研究では,組織参入前の、組織と個人の価値一致が組織への参入意図や実際の参入を促すことが明らかにされています。
つまり、経験者ばかりの中で真面目に活動をやりたいのか、それとも初心者でも気軽に参加できるようなサークルに入るのか、価値観が一致する方に入りたくなるということです。
また、ある研究では入社前の女性社員を対象に調査を実施し,組織参入前の組織と個人の価値一致が組織に対する魅力を高めることを明らかにしています。
仮にテニスをやりたくて、さらに学部内で多く友達を作りたいと思っている人がいたとします。もし、その学部の人で構成されているテニスサークルがあったら魅力的に感じますよね。
次に、欲求-組織構造と組織参入に関する研究では大学生を対象に、 性格特性と組織体制との関連を検討しました。その結果、自尊心が低い学生は、分権的組織や企業規模が大きい組織に魅力を感じやすく、達成動機が高い学生は,成果主義的報酬制度の組織や、企業規模の組織を好むことを明らかにました。
また、求職者を対象に、企業の給与体系と性格特性との関連を検討したものがあります。その結果では、自尊心が高い人や集団主義傾向が低い人ほど, 個別払いの給与体系を好み、リスク回避特性が高い人ほど固定給を好み、実利主義の人ほど高い給与体系の会社を好むことを明らかなりました。
以上のように,組織参入前の組織選択においては、個人と組織の適合である POFit が重要な要因であることが明らかにされています。このPOFit の理論 に基づけば,大学生がサークル集団を選択する際 にも、大学生は個人側の要因と組織側の要因との適合を考慮すると想定されます。
つまり、サークル選びの際にどんなサークルがいいか見極める行為は、就活の際にどの企業がいいか選ぶ行為と同じことなのです。なんとなくサークルに入り、合わないと感じてやめていく人が多くいます。これは大学生であり、サークルという組織の話なので大したことはありませんが、社会人になり、企業という組織に入る以上同じようにはいきません。
自分は何がしたくて、どんな大学生活を送りたいかというビジョンが見えている人は、大学生の本業である学業を怠らずしても、サークルでも充実できるのではないでしょうか。
これは就活でも同じで、どんな企業で何をしたいのか、自分にとってどんな企業が魅力的なのかが見えていれば、就職も満足いくものになるのではないでしょうか。もちろん、そのために自分の市場価値を高めておくのも忘れずに。
今までめがねシャチョウは意味のない飲み会にいくなといってきました。しかし、サークルの醍醐味である飲み会にはぜひ参加してください。急に手のひら返しのように見えますよね。
というのも、サークル内には先輩、後輩、浪人生、地方出身、など様々な環境の人がいます。中学校や高校に比べてより様々なタイプの人と接する機会が増えます。その分、いい出会いあるだろうし、うまく合わないタイプの人もいるはずです。
ではそのうまく合わないタイプの人が、自分の入りたいゼミや興味のある授業をとっていたとします。その人のことを合わないと決めつけ、全く会話をしないというのは自分にとってすごく楽です。しかし、少し頑張って表面だけでも仲良く取り繕うことで、その人から得られる情報はあなたにとってとても大きいものかもしれません。
そもそも大学内、サークル内で深く語り合ってお互いに心から信用している、親友または中のいい友達と呼べる存在はどんな人でも一桁で収まります。その本当に友達と呼べる以外の人とは、絡む必要がないと考える方もいますよね。しかし、この人は合わないけど、こうすれば我慢しながらでもコミュニケーションとれる、というスキルは社会において本当に大切です。その忍耐力とコミュニケーション能力を磨くのにサークルはいい場所になります。
しかし、無理して毎回開催される飲み会に何が何でも参加する必要はありません。自分がいきたいと思ったときは、無理に我慢せず、ぜひ参加してください。参加するからには楽しむ気持ちを持って、多くの人と接してみてください。飲み会に参加するならば、その場を自分の力で有意義なものにしてみてください。それでもそれがあなたにとって生産性のない時間なら、今後参加する必要はありません。
社会人になるための練習というだけでなく、大学内でいかに有意義な4年間を過ごせるかというのもそのコミュニケーションが関わってきます。
ぜひみなさん飲み会に参加して、多くの人と触れ合い、いろんなタイプの人を知ってみてください。
時間は有限です。しっかり大切な物事を認識して、何が自分にとって必要かを見極める力をつけてください。
これから大学生になる人はこれを踏まえてサークルを見極めてください。
もうすでにサークルに入っている人はサークル活動をしている時間が本当に有意義なのか、どうすれば自分にとってよりプラスになるのかを考えてください。
サークルに入っていない人は無理にサークルに入るのではなく、これからの出会いのなかで人を最初からシャットアウトせずに、一歩踏み込んでみてください。このように少しフットワークを軽くしてみるのはいかがでしょうか?
質問などありましたらコメントいただければ出来るだけお答えします。
以上めがねシャチョウでした。