国富回復:16年末は3350兆円、16年ぶり高水準

土地や住宅、工場などの資産から負債を差し引いた国全体の正味資産が国富。内閣府の発表によると、2016年末時点で3350.7兆円と、15年末に比べ1.6%増えた。今朝の日経は、国富がリーマン・ショック前の水準を回復するのは初めて、と位置づけている。

内閣府の発表資料によると、前の年に比べ国富が53.7兆円増えたうち、31.2兆円が地価上昇に伴う土地の寄与。土地資産のキャピタルゲインは30.6兆円と、資産デフレの解消が国富の増加につながっている。一方、株式については20.0兆円のキャピタルロスとなった。

対外純資産は349.1兆円と9.9兆円増加した。経常黒字(20.6兆円)のほどには対外純資産が増えていないのは、対外資産が38.8兆円増なのに対し、対外負債(海外勢の対日資産)が28.9兆円増と、海外勢の方が日本勢より運用上手なためだろう。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h28/sankou/pdf/point_stock_20180117.pdf

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