デジタル化がもたらす人間中心の社会
手前味噌で恐縮ですが、この3月に同僚が執筆して日経BP社さんから出版した「アフターデジタル」が、なかなか勢いよく売れており、皆さんの悩みの解決に少しはお役に立てているのではないかと思っています。
我々は2010年ごろから中国に進出し、日々、社会全体がデジタル化されていき、生活の質が高まっていくことを実感していました。そして、アリババやテンセントの方々と議論する機会が多くあり、幸運にも、どういった思想で事業を創造しているのかを把握することができました。
その思想や体験を自分たちなりに咀嚼し、アフターデジタル時代の企業活動がどうあるべきかをまとめた書籍になります。
アフターデジタルとは、実際の店舗や対面サービスを中心としつつデジタルを付加価値として考えるのではなく、むしろ企業活動の全てがデジタル化されているという考え方です。
そこでは、これまで以上にお客さまを理解することができ、より迅速に、より快適で、高い価値を提供できるようになります。また、アフターデジタルの社会では、単に提供できる付加価値が上がるだけではなく、人がより人間らしく、働き甲斐を持って働けるようになると確信をしています。
デジタル化の流れは止められないことはわかっていて、自分たちも変化していきたいが、どういった方針で進んでいくべきか頭を悩ませている方にとっては、希望の持てる一つの方向性を指し示すことができていると考えます。
アフターデジタルを考える勉強会レポート第1回:人間が本当にすべき仕事とは?
書籍:アフターデジタル
目次:
第1章 知らずには生き残れない、デジタル化する世界の本質
1-1 世界の状況、日本の状況
1-2 モバイル決済は「すべての購買をIDデータ化する」
1-3 シェアリング自転車は「生活拠点と移動をデータ化する」
1-4 行動データでつなぐ、新たな信用・評価社会
1-5 デジタル中国の本質 データが市民の行動を変え、社会を変える
1-6 大企業や既存型企業の変革好事例「平安保険グループ」
1-7 エクスペリエンスと行動データのループを回す時代へ
第2章 アフターデジタル時代のOMO型ビジネス~必要な視点転換~
2-1 ビフォアデジタルとアフターデジタル
2-2 OMO:リアルとデジタルを分ける時代の終焉
2-3 ECはやがてなくなっていく
2-4 転覆され続ける既存業態
2-5 日本企業にありがちな思考の悪例
2-6 企業同士がつながって当たり前 OMOの行き着く先の姿
第3章 アフターデジタル事例による思考訓練
3-1 GDPR vs 中国データ共産主義 ~データの取り扱いをめぐる議論~
3-2 「レアな接点」に価値がある時代
3-3 技術進化による「おもてなし2.0」
3-4 高速化・細分化・ボーダレス化する、これからのものづくり
3-5 不思議で特異な日本の強み
第4章 アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス変革
4-1 次の時代の競争原理と産業構造
4-2 企業に求められる変革
4-3 日本企業が変わるには
4-4 つながる世界での私たちのポテンシャル
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