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湖北は如何にして医療崩壊を立て直したのか。支援した4万名以上の医療関係者

日本でも報道されているように、最近湖北省の新型コロナウイルスの確診感染者は0だったり、1だったりの日が続いていますね。

イタリアより中国の死亡率が明らかに低いことも話題になりました。湖北では症状がない人は感染としない検査方式に変えた、などと報道されているとも思いますが、所詮中国だから数字は信用できないと決めつけることにはいろいろ思うところがあります。

ここでは日本のメディアがあまり報道しない情報を発信したいと思います。

今日は感染爆発した際にパンクし崩壊してしまった湖北の医療システムを如何にして回復させたかについて紹介したいと思います。

医療パンクは、武漢だけではなく、湖北省全土16個の市で発生しました。

そこで中国政府は即対応しました。僕のnoteを読んでくださっているみなさんは、武漢の病院の建設に関する話はご存知ですよね。たった10日ほどで1000人以上収容の病院を2つ作ったことが病床を確保することに大貢献しました↓

でも病床だけあっても足りません。医師と看護師が圧倒的に足りませんでした。これを解消するため、中央政府が全国各省と軍から湖北を支援する医療隊を派遣。総人数は4万2000人を超えました。内訳は以下となります。

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また、武漢以外の市では、「一省包一市」(一つの省の支援チームを一つの市に派遣する)という一対一の方針で支援が行われました。

6.7万人の感染者に対して医療パンクを防ぐには4万以上の外部医療支援が必要。その理由は、重症でICUに入った20ベットに対して約120人の医療スタッフが必要とされるからです。

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↑現地の状況を把握している関係者の話によると、ICUの場合は一人の患者に対してレベルの高い専門医が1.5-2人必要で、看護師を3-4人確保して常に出勤する看護師が2-3人になるのが良い。他にも呼吸治療士や感染症管理や心のケアの専門家が必要となるとのこと。

しかもこのときは人的支援だけではなく、現地で足りなくなる人工心肺などの高価な医療設備も持参したそうです。こういった全国から派遣された支援チームと現地医療者が命懸けで頑張った結果、医療崩壊を立て直し死亡率を低く抑えることを可能としました。

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今では湖北はある程度立ち直ることができたので、支援チームは役目を終え次々と帰っています。彼らは、現地からも派遣地からも国民からも本当に高く評価され、英雄となりました。

↑ちょっと長めですが、各地からのtiktokなどの映像がまとまっています。感動!

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↑中でも衝撃な一幕はこちら。家族11人が感染し、3人が重症だったのですが支援医療隊のおかげで全治したそうです。

ヨーロッパやアメリカ、世界中で感染が爆発してきていてとても心配です。乗り越えつつある武漢、湖北について知ることは大切だと思いました。そして、批判ばかりではなく、頑張ってる人たちを取り上げることはとても大事だと実感してます。

(参考資料)

https://baike.baidu.com/item/%E4%B8%80%E7%9C%81%E5%8C%85%E4%B8%80%E5%B8%82

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