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誰かの「壊れたら泣いてしまうほどのもの」を売っている覚悟はあるか

KATALOKoooという、世の中にある素敵なものに出会ってもらうためのWEBサービスをやっています。

想いを込めて作られたいいものって、たくさんあります。でもなかなか世の中に出回らないのは、想いを込めた人たちが発信と営業が得意ではないからで、それをサポートするのが KATALOKooo です。

そんな事業を営む根本にあるのは、

「みんなお気に入りのものと暮らしたらいいのに」

という想いです。こんな記事がありました。

「卵かけご飯を食べて、「こんな美味しいものを食べられるなんて、なんて俺は幸福なんだ」と思うこと。」
正直、私は「どこかで聞いた話だな」と思った。
そこで「要するに、幸福というのは、感じ方一つ、ってことですよね。」と言った。
すると彼は、「そうじゃないです。」ときっぱりという。
よくわからない。
「そうじゃないんです。もっと視点を高くしてください。
私は「卵かけご飯を食べることに幸福を感じなさい」と言っているんじゃないですよ。」
私は混乱した。
「では、どういうことなのですか?」
「「「卵かけご飯を食べることが幸福」と、自信を持って言える自分がいる」ことこそが、幸福なんです。」
「???」
「わかりやすく言うと、幸福な人ってのは、「自分がいかなる状況でも「幸福である」と信じる力を持っている人」のことなんです。」

「なんでもいいけど毎日の暮らしに“お気に入り”があればあるほど、幸福度は上がるのに」とずっと私は思ってきましたが、記事にもあるように、これからはそういう日本になっていくでしょう。Z世代以降はあるもので楽しむのが上手い世代になる。

と、いうことは…!お気に入りを持とう!という訴求をそろそろしていってもよい頃なのではないでしょうか。

「誰かのお気に入りになる覚悟でものを作っているか」
「誰かのお気に入りになるべく訴求をしているか」

この記事では、この視点について具体的に述べていきます。

小売やブランドをはじめる際、「手に取った誰かをしあわせに出来たらいいな」というモチベーションは少なからず誰しもあったはずですが、日々の業務で、そればっかり考えているわけにもいかなくなります。

その一方で消費者は、 心が枯れているときでも、お気に入りのジュエリーを朝選んだり、しんどいと思っているときに、あったかいスープを一口飲んで、「なんだかんだいって幸せだ」と思ったりしています。

毎日の中で心を動かしてくれるスペシャルアイテム、そこにちゃんと入り込んでいくことは、これからの時代必須になっていくと思うのです。

“お気に入り訴求”するには、ものが安すぎるって?価格帯はおそらく関係ないでしょう。

確かに、誰にも負けないこだわりがあって作られたものの方が、誰かのお気に入りになる確率が高いかもしれません。

でも、消費者にとっては本気で「お気に入り」であれば本当になんでも良いもので、なんでもそれになり得るのです。

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ミニーちゃんのコップをとってもお気に入りで毎日保育園に持って行っていたうちの娘の、ある日のこと。

コップ入れの巾着を持って少し悲しそうに「壊れちゃったみたい」といってきました。

出してみると、底の面が割れて少し穴があいている。「誰か踏んづけちゃったのかもね」と伝えたら、一瞬固まったあと、洗面所に別のコップを取りに行った。帰ってきた顔が、泣きべそ顔を堪えていて。

あぁそうか。すごーくお気に入りだったんだ、泣くほどに。

「悲しかったんだね」
「大切にしてたから悲しいんだよ」
「それだけ大切にしてたってことが大事だよ」
「ものは壊れるんだから」
「でも、覚えていてあげてね」

娘は号泣。
お気に入り=思い入れ。特別な思い入れがある毎日を過ごしていることに、改めて心を打たれました。

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そういえば、インテリアショップで働いていたときには、

「朝起きて、このお気に入りの生地で張ったソファが目に飛び込んでくるのはうれしいはず。そういうためにこのソファを売ってるんですよー。」
と伝えていたらだいたいの人は帰ってきてくれた。

ソファが予算オーバーだった人には、 「お気に入りのお皿で毎日朝ごはんとかでもいいんですよ…!」 と伝えると、「お皿見つけたよ!」などと連絡をいただいたりすごく仲良くなれた経験をたくさんしました。

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さらに遡ること2005年、新卒の時に社内プレゼンをする機会があり、売れるもの分析で下記のキーワードを発表したことがありました。

<売れているものは下記のどれか説>
安いもの・便利なもの・お得なもの・可愛いもの

あれから15年経ち、便利で安いものは飽和しました。安いものの中にも、例えば日用品なら無印良品をはじめ最近はカインズホームなどたくさんデザインが良いものも登場してきています。概念としても確実にものに対する価値観が変わってきて、ものより体験、ものはシェア、クラウドやサブスクリプションにお金を払う時代。

それでもやっぱりものは物理的に無くならない。

無くならない中で、かけられるお金が減っている。ではどうなるかというと、中途半端なものは消えていくということでしょう。

「安くてそれなりに良いもの」
 対
「特別な思い入れをもって持ち続けられるもの」

大きく大きく分けたら、将来的にはこの二択になっていくのではないでしょうか。

そして、「安くて良いもの」を提供するには昨日今日それになろうと志した小さな企業で既存の大手に勝つのは難しく、後者を目指すしか選択肢はないようなもの。

恐ろしい事実ですが、それぞれが思い描くターゲットのお気に入り枠にハマれば良いのです。

誰かの「壊れたら泣いてしまうほどお気に入りのもの」を作っていますか?そういう訴求をしていますか?商品のどこがいいかばかりでなく、誰かのお気に入りになるための物語りは必須です。

お気に入りのものと暮らせる人が、ひとりでもふえますように。

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翠川裕美( Webサービス KATALOKooo 代表 )

株式会社シロアナ/株式会社モンキーブレッド代表 現在、KATALOKooo(カタロクー)というWebサービスをやってます。KATALOKoooは新しいカタチの「カタログ」。創作活動を仕事にしている人をサポートする仕事を作っています。 販促企画から小売オペレーションも作ります。

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