あなたは持ち家派?賃貸派?〜実証研究で見えてきた3つの事象〜
みなさま、こんばんは!エコノミストの崔真淑(さいますみ)です。おかげさまで、新刊「30年分の経済ニュースが1時間で学べる」が発売約1ヶ月で3刷に!そして新宿紀伊国屋さまでもフェアを開催と、皆様の支えのおかげで有難いことが続いています。本当に感謝です。
更には、NewsPicksの人気番組『The UPDATE』への出演という貴重な機会を頂きました!テーマは「持ち家vs賃貸」かに決着つけようという、野心的なお題です!
*日本の金利と、持ち家信仰について
新刊でも、住宅ローン金利にも影響する日本の長期金利の低下の話や、日本の過剰なまでの持ち家信仰にも影響しているバブルの話を記載しました。そして、今は超低金利。消費増税もあるかもだし、家を買うという一択で良いのでしょうか?更には、なぜ日本は持ち家信仰が強いのか?そもそも持ち家信仰が起きているのか?‥こちらの番組では、そんなお話をしました。(日本のバブル崩壊や低金利が起きている背景は、新刊の下記イラスト等をご参考に)
(出所 崔真淑著「30年分の経済ニュースが1時間で学べる」より)
*なぜ日本は持ち家信仰が強いのか?
詳細は番組を見ていただけたらと思うのですが、私が伝えたかったのは下記です。賃貸か持ち家かは、結局は価値観によるところも大きいと思います。でも、そんな価値観形成に、下記の実証研究は皆様のお役にたつかもと思い記載してみました。
①日本の持ち家状況
Noguchi & Poterba(1994)のよると、1980年代末の持ち家価格の年間所得比率は、米国3.2 日本7.4と日本が圧倒的に高い。古いデータではあるが、やはり持ち家信仰が強かったとみられ、いまもそれが続いている可能性が高い。
②持ち家信仰が強い背景
山崎(1999)では、ドイツや日本と国土面積が似た国の住宅面積を比較。持ち家は同じ程度の面積なのに、日本は突出して賃貸が小さい。つまり、優良な賃貸物件(特にファミリー向け)が育っていない可能性を指摘。だからこそ買わないとやってられない方がファミリー層には特に多いかもしれない‥。
③若年層と住宅ローン
祝迫(2012)では、若年層が住宅ローンを組むことで金融投資(株など)に負の影響が起きうることを指摘。無理して負債を抱えると、資産形成にも影響が起きうるかも。
以上の研究と、番組を通して感じたのはEXITを考えながら住宅購入が一番強いのかなと言うことです。ちなみに、番組後の私は経験として家を購入&売却という一通りをしてみたくなりました!
ここまで読んでくださりありがとうございます!
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崔真淑(さいますみ)