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新入社員が半日で辞めて笑い話にするような会社は半日で辞めてよい

毎年、この時期になると出てくる新入社員の早期離職。以下の記事を読んで、ユニクロが中国に初出店した時の話を思い出した。ユニクロ初出店のとき、オープン前の研修で中国人社員の半数近くが辞めてしまった。これで「いやあ、笑うしかないですよ。やっぱ中国人には忍耐ないよ。」なんて言っていたら、ユニクロの今の成功はなかっただろう。ユニクロは、中国における人材マネジメントを改善し続け、今のグローバルブランドを手に入れている。

同様の話は、中国で大成功をおさめている熊本企業の雄「味千ラーメン」の中国進出時にもあった。接客で笑顔を作らず、お金の管理も杜撰な中国で、ローカルスタッフが自ら進んで日本式ホスピタリティが実践できるように、自分たちの経営ノウハウをローカライゼーションしてきた。ユニクロも味千ラーメンも、組織の課題と向き合って、課題解決をしてきたから、成功をおさめることができている。


どんな会社であれ、新入社員が半日で退職するのは組織のどこかに世間一般との過大なズレがあるということだ。それは、採用プロセスかもしれないし、社内常識かもしれないし、人材育成方針かもしれないし、現場のマネジメントかもしれない。笑ってないで問題点を探すべきだ。
残念ながら、新入社員が直ぐに離職して笑い話で終わらせているようなレベルの企業なら、半日で「こんな会社と付き合ってられるか」と判断した若者の方が利口かもしれない。

問題解決思考ができる企業とは、常に改善すべきところはないか、自問自答する慣習を持ち、課題を探し続ける。新入社員が半日で辞めるという事態は、組織の課題が明らかになった、危機的状況であるとマネジメントの立場にある人は考えて欲しい。


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