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ベルリン発のオンラインバンキングのユニコーン、「N26」、新規調達で時価総額27億ドル、米進出へ

ベルリンに拠点を置くオンラインバンキングスタートアップ、N26の新規調達で時価総額が27億ドルになりアメリカへ進出というニュース、とても目を引くものでした。

利用者は既に欧州中心とした24カ国、230万人が既に利用していて、昨年10月にはイギリスでサービスが開始、今年前半には米国でサービス開始予定とのことです。今回の資金調達額がニューヨークのInsight VentureとシンガポールのGICからということで、今後米国、アジアへのグローバル展開が加速していきそうです。その他にもピーター・ティール氏も以前から投資をしていて今回の投資ラウンドに参加しているそうです。

こちらは昨年10月に英国でのサービススタート時のCM動画です。

コンビニやカフェで買い物をしたらすぐに通知が届き、自分がどこでいくら何に支払ったかを確認することができます。アプリも洗練されていて使いやすそうですね。

無料プランでもATMなどでの現金の引き出しが無料で使用可能できて、デビッド・マスターカードが支給されます。月額9.90ユーロの「N26Black」のサブスクリプションプランを選択すると実質為替レートでの引き出しが可能になり損害保険のパッケージも含まれます。

さらに月額14.9ユーロを払うと、「N26 Metal」というプレミアムプランが用意されていて、総合保険サービス、ホテルのディスカウント、そしてWeWorkのメンバーシップも含まれています。なんと昨年秋にサービスを開始したイギリスでは利用者の3割がこのプレミアムプランに登録したとのこと、驚きです。

N26は現在デジタルバンキング分野でブラジルのnubankに次ぎ2番手の時価総額とのことですが、まだまだ聞いたこともないような新しいサービスがいずれ日本でも広がっていくことを想像すると、楽しみな思い反面、どのように社会で導入されることになるか、気を揉むことも多そうです。引き続きこのテーマは折に触れて注目していきたいと思います。

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市川裕康 (メディアコンサルタント)
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