見出し画像

彼らは練習の仕方がうまいのだ。それを私はセンスと呼んでいる。 ~ 一言切り抜きfrom日経#194

松山英樹選手の優勝から、ちょっと時間が経ったが、それがらみでまずこの記事を共有しつつ、余談へとつなげていきたい。

日経新聞4月15日朝刊、権藤博監督の「悠々球論」のコラム(いつも好き)の、「松山と野茂の共通点」というタイトルの回より一言切り抜き。

名称未設定.001

全文はこちらでぜひ読んでいただきたいが、

他にもいい言葉がたくさんあって

2人と一緒にいると、昔のお侍さんと食べたり飲んだりしている感じがする。ともに口数は少ないが「おぬし、できるな」と思わせる。

とか、上の切り抜きの周りも

2人ともセンスの塊だ。しかし天才というのとも違う。彼らは練習の仕方がうまいのだ。それを私はセンスと呼んでいる。いくら練習しても鳴かず飛ばずだった選手を何人も見てきた。野茂や松山は人一倍努力するうえに、センスがあった。だから頂点に立てた。

さらに締めの一言も最後まで読んでよかったと思わせるもので名称未設定.001

という記事。

あまり趣味もなく、仕事が趣味と言ってもおかしくなく、結局なんでも仕事に結びつけてしまう僕としては、ま、自分は自分で、このままでいいか、って思った。

さて、練習についての話。

昔、テニスをしていた、というか、テニスしかしていなかった大学時代。違うジャンルのスポーツからヒントを得ようと色々本を読んでいたときに、落合博満選手の言葉をずっと覚えてて、1つの価値観になっていた。

それは、

人よりたくさんやるか、人と違うことをやるか、どちらかだ。

という言葉だった。

だから、広告を制作していた時代は、人よりたくさんやったつもりだし、途中からは、ボーナスを使ってプロダクトを作ったり、海外のプロダクトデザイナーのところに働きに行ったりして、その後、電通Bチームを作ったりした。そんな感じで、人と違うことをやってきた。

練習というとスポーツの言葉として捉えがちだが、どんな仕事でも、日々、練習をしている。練習じゃなくて、自己研鑽とか、そういう風に呼ばれててもいいし、情報収集もそうだし、あらゆることが、それぞれの日々の「練習」。

禅語の「日々是道場」「歩々是道場」ということに照らせば、もう挨拶も、食事も、歩くことも、全てが道場となる。

宣伝会議のAdvertimesというメディアで、ここ半年ほど「伝説の授業採集」という連載をしている。過去10年間で僕が集めていた、伝説の授業、から1個1個原稿化している。

僕が勝手に「伝説」と認定しているのもあるが、それは全て共通点があり、

①初めは、何の授業?何の宿題?か、わからない。けど、とにかく面白い。

②実際に何か手や足を動かし、体験するものになっている。もちろん頭もすごく動く。

③その裏には、教えたい側のテーマが仕込まれていて、いつの間にかそれを学んでいる。

という、条件にハマるものばかりで、要は、「面白くって、意味がある」ものである。

ちょうど昨日アップされたのは、スイスの某ビジネススクールのもので、お題としては、「チーム10人で、大縄跳びを10回飛べ」というもの。

どこが早いか競争なのだが、その間に、実はビデオが撮られている。

で、夕方そのビデオを見ながらフィードバックされる。

「(下向いて)地球に向かって言ってもしょうがないだろ?みんなに言わなきゃ」

などと言われる。実は、リーダーシップを学ぶ為のものなのである。


その他にも、青山フラワーマーケットの井上社長から聞いた、薔薇の美を知るために、バラを分解する研修とか


「草で、自分の体重を支えるロープを作れ」 ~ カナダのテクノロジーの授業


「三種の神器について、所感を述べよ」 という期末試験の問題に対して、中学時代の黒澤明監督が書いた答案と、先生のすごい採点とか


これまた本当に伝説の、大村はま先生のもので、同じ隅田川花火について、4つの新聞社が書いた記事の、違いを比べる授業とか


もう、全部好きすぎるものばかりで、手を抜けず、2週間に1回の締め切りは大体夜中の3時から5時に、編集者の方が起きる前に、ギリギリ提出するみたいな感じで、命を削りながら書いている。

で、「練習」の話。

やっぱりね。こうやって、伝説の授業をずっと長い間集めまくってるとですね。普通の研修を、どこかに委託してやってる企業は、普通の業績というか右肩下がり。普通じゃない、独自の哲学で、独自のやり方で研修=練習をしている組織や人は、確実に右肩上がりしてるな、ってことなんですよね。

そういう方は、まだ成果がすごく出てなくても話の端端や、表情自体も違うから、わかると思うんですよね。一緒に仕事したい。と。

だから。みなさん。

練習にも工夫をしましょう。独自のやり方で。どこかの鵜呑みやマネじゃなく。

松山選手や、大谷選手をテレビで見かけたら。その裏の独自な練習に思いを馳せて。負けないように。練習しましょう。あらゆる産業で。どんなプロも。お互いにライバルです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?