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新しいVOD広告の世界。利用者はすぐに利用するが、広告主は理解できないか?

コロナ禍になり、家でビデオを見る時間が増えましたね

 コロナになり、在宅時間が増えて、皆さんはテレビで、Netflixや、Amazon Prime ビデオなどを接続してみていますか?私は、時々テレビで、そして、外出時にタブレットで動画配信サービスを見ることが増えました。とても、便利ですよね。しかし、有料・無料のものがあり、有料のサブスクリプションの動画配信サービスは、競争が激化しています。

 この記事にもあるように、ここにきて、さまざまな物価があがり、今までのように、有料動画契約者数が増える環境ではなくなってきました。

広告付き動画配信サービスの登場

 そこで登場するするのは、動画配信サービスに広告を加える、低価格なサービスです。

 もともと、この動画配信サービス、VOD(Video On Demand)には、いくつかの種類があります。

  • TVOD(Transactional Video On Demand)

    • Videoの番組、コンテンツごとの課金

    • 100円の番組、200円の番組など、作品ごとの値段が異なる

  • SVOD(Subscription Video On Demand)

    • 一定期間番組を見る権利を支払う

    • 現在、普及しているVODサービス

  • AVOD(Advertising Video On Demand)

    • 広告付きVOD

    • 広告を見る代わり、VODの値段が無料や安価になる

 今回のNetflixの仕組みは、AVODです。そして、実は皆さんがよく使うネットの動画のYouTubeも、多くはAVODです。なので、ユーザーからすれば、AVOD、SVODは、とても慣れていて、今回のNetflixのサービスが登場しても、ユーザーは一切困ることなく、利用者も登場するのでしょう。

AVODは、インターネット広告?テレビ広告?

 ところで、このAVODは、広告付きということは、どこかの広告主が広告を掲載することになります。ところが、日本の大手企業の広告部門は、今もテレビ広告予算と、インターネット広告予算を分けて管理しています。
 一つの証拠的な記事に、下記のように日本の広告費の統計データもテレビとネット広告費を分けています。

 このことが、もし日本でNetflixが同じビジネスを展開した場合の大きな障害になる可能性があります。テレビ広告の形態のネット広告は誰の担当か?どの予算か?とても細かなことですが、おおきな問題です。
 おそらく、広告を「媒体別」管理をする時代の終焉がすぐそこまできているのではないでしょうか?





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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問
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