2019年振り返り~世界が注目する日本のソロ社会へ
今年も残すところ今日一日となりました。
せっかくですので、今年やったことをざっと振り返ってみたいと思います。
一番大きいのは、今年は4月に「ソロエコノミーの襲来」、11月に「結婚滅亡」と1年に2冊新刊を出したことですね。
結婚云々の問題だけではなく、未来に必ずやって来る「ソロ経済」や「コミュニティのあり方」について書いた本です。未婚だけではなく、既婚の皆様にもぜひ手に取っていただきたいと思います。
来年以降も精力的に本は出していこうと思います(ネタは山ほどあります )。出版社及び編集者の方はぜひお声掛けください。
そして平行して今年もたくさんの記事を書かせて抱きましたが、東洋経済オンライン連載「ソロモンの時代」で、2019年一番読まれた記事は7月のこちらです。
かつて標準世帯と呼ばれた「夫婦と子」世帯は20年後約2割になります。日本全国どこも家族が消滅していきます。こうしたファクトを意外にもご存じない方が、結構多いことに驚きます。
こうした世帯構造の変化がもっとも影響を及ぼすのがまさに消費構造です。特に、商売をしている方は、もはや昭和の世帯構造とはガラリと変わってくるのだ、と認識を新たにする時が来ていると思います。
もうひとつのマイナビウーマンの連載「知らないと困る結婚の数字」で一番読まれたのは、7月公開のこちらの記事でした。
結婚の沙汰の金次第という世知辛い話です。
日経COMEMOに書いた記事でもっとも読まれたのは9月に書いたこれ。
「少子化ではなく少母化」という新見解を出した点、我ながら画期的だと自負しています。この記事きっかけでテレビや新聞の取材も激増しました。それによって再び読まれ出されているという好循環。
最近ですが。もっともバズッたのが、マネー現代に寄稿したこちらの記事。
340万人もの未婚男余り現象については、僕は2016年から言い続けていることなんですが、まだまだ認知が低いようですね。「未婚おじさん」「時間差一夫多妻制」という僕の作ったワードが検索ワードになったりしました。
また、今年、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)でもっとも書き込みされた記事は、こちらです。17スレまで伸びました。
元記事は東洋経済の記事ですが、本記事よりも2ちゃんねらーの人たちの盛り上がり方が凄かったようです。
テレビにもたくさん出ました。NHKには3回、テレビ朝日3回、フジテレビ2回、テレビ山梨1回、韓国のテレビ2回(なぜか日本テレビ、TBS、テレビ東京には呼ばれてない笑)。
どれも印象に残ってますが、テレ朝の「駆け込み結婚相談所」は、司会が麒麟の川島さんでバラエティとしての出演だったのでとても楽しかったですね(但し、コメントはガチアドリブです)。
ただ、一番強烈に印象的だったのは、NHK名古屋の「ナビゲーション」への生出演で、中川翔子さんとソロ活について「わかる~」と言いながら語りあったことです。その内容については拙著「結婚滅亡」の中にもエピソードとして書かせていただいています。
何より、「結婚もしないで一人でいること」をネガティブに論じた某大学教授に対し、しょこたんが一刀両断でロジカルに論破しまくったところが痛快でした。もうそれだけで僕は彼女のファンになりました。
ネットの番組にもたくさん出ましたが、NewsPicksの「TheUPDATE」に出た時の回「結婚派時代遅れなのか?」が閲覧人気ランキング 2位になっているそうです。ありがとうございます。
さらに、今年もたくさんのイベントに登壇しましたが、もっとも印象深く、個人的にもとっても楽しかったのが、脳科学者中野信子さんとのトークイベントでした。台本なし、事前打ち合わせなしでしたが、こんなに噛みあうのは相方の中野さんが凄いからですね。
トークイベントの模様は書き起こしメディア「ログミー」サイトでお読みになれます。自分で言うのもなんですが、おもしろいですよ。ただ、イベント全部の書き起こしなのでお時間ある時にどうぞ。
雑誌にもたくさん出ました。3月15日発売されたDIME5月号「新しい家電の教科書」という特集の中にてインタビューが掲載されましたが、その中で、今後ソロ市場は無視できないボリューム市場になると予言して、事実特に家電などは「個電」化が進み、その通りになっています。
ニュースでもファミレスの一人席が話題になったり、一人旅需要が大幅に伸びているなど、もはや「おひとりさま」なんて揶揄している場合ではなく、そこの顧客を逃した企業から負けていく状態になるでしょう。着々とソロエコノミーに消費構造が向かいつつある証拠です。
結婚を社会学的な観点だけで見ようとする人が多いのですが、むしろ結婚とは経済学です。マッチング理論であり、マーケティングでもあります。愛だの恋だの、本能だの、そういう視点じゃダメです。いうなれば損得原理なんですから。そういう観点で見ている学者は皆無ですし、そう見ていかないと、本質を見誤るでしょう。
それから、書ききれませんが海外の取材もたくさんありました。日本の未婚化・非婚化とそれに伴う少子化・少母化と人口減少は、中国・韓国などの東アジア諸国だけではなく、ヨーロッパにとっても大きな関心事です。世界に先駆けて「少産少死から少産多死へ」移行する日本に世界が注目しています。
来年は、いよいよ2020年の国勢調査の年でもあります。5年前からどう変化しているのか、個人的にも楽しみですし、自分としても今までの殻を破った書籍の展開など検討しています。
来年もよろしくお願いします。
よいお年を!
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。