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メタバースはすでに終わったのか?

 メタバースから生成AIへシフト?そういうことなんすかね。

 FacebookのMetaへの社名変更にはじまるメタバース狂想曲みたいなところは、Facebook(Meta)が先走った感は確かにあるも、別にメタバースが生成AIにシフトしたわけではないように思う。この記事には最後、

メタバースは本当の意味では始まってもいない。と同時に、すでに終わってしまっていたのだ。

(FT)

 とあるが、そういう話だとは僕は全く思わない。

 まあこちらの読者であれば皆さんご存じだと思うが、ガートナーという会社が出しているハイプ・サイクルを見れば、そもそもなるべくしてなっている、ということがすぐにわかる。

 改めて申し上げるまでもないが、ハイプ・サイクルはテクノロジーが登場してから、期待度がどういう動きを辿るか、ということについて説明するものであり、

簡単に説明すると、
黎明期から期待度が高まっていき、「過度な期待」のピークがやってくると。そしてその山を超えると、期待度が急速に萎んでいき、期待が最低となる幻滅期を経て、その後、徐々に実装されていく(啓発期生産性の安定期)というわけだ。

 で、テクノロジの種類によって色々なハイプサイクルがあるよ、ということでガートナーは2022年夏に、2022年の日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプサイクルを発表しているのだが、これを見ると今の流れは明確だ。

 これを見ると、メタバースはどうか、、、と言えばすぐに見つかるが、まさに「過度な期待」のピーク、頂点にあった。だから、その過度な期待が剥げてきた、ということに過ぎないのだと思う。あと、非常に単純にゴーグルが大きいとどうにもなぁ、というのはあるが。

 そして、その「過度な期待」というのはそもそも、最初の記事にある通り、「定義が定まらない」中で、何かそこにある!とみんなが感じて期待する、ある意味「バブル」なので、それがまずは必ず剥げるのだということと思う。

 で、人工知能(AI)はどうかと言えば、そういう幻滅期を超えて、生成型AIでいよいよ実装期に入っている、ということなんだと思う。
 僕もChatGPTで実際にとあるレポートの要約をさせてみたがそのまんま使えたし、AIアバターで僕の顔をいじってみたら、美化のしかたがいい感じなのでこれまたSNSのアイコンに使えるレベルのものだった。
 ChatGPTやNotionAIなどの生成型AIはこれからどんどん精度が上がってくれば、これがリアルの期待度上昇につながってくる。あれはやばい。

 だからメタバースも一旦幻滅期を経て、そうなる。NFTは既に幻滅されつつあるし、web3もメタバースの後にきっとみんな幻滅する。
 ただ、それは単純に、実装に向けての流れなのだ。だから、メタバースがスカに終わって生成系AIになった、という話ではないと思う。

 そうやってみると、幻滅期真っ只中にあるのを見ると「モノのインターネット(IoT)」がある。確かに、今、IoTなんて言葉は殆ど聞かない。でも必ず、ここから実装局面になってくる。インターネットがスクリーンの外に出て全てのものとつながる(Connectする)と考えると、それは当然の流れだろう。

 全てのものがインターネットにつながる世界は必ずやってくる。
 その大きな流れを見ながら、未来を考えていきたい。

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